ルパン2週目に本作を入れてくるなんて、やはり金曜ロードSHOW!は憎い。「ナウシカ」や「天空の城ラピュタ」に先駆けた世界観とアクション。何より、あらゆるテレビシリーズアニメで親しんだ宮崎駿監督の絵柄とストーリー展開でルパンを観られることが不思議で、子供心に衝撃的だった。「ルパン三世カリオストロの城」は10月14日21時から放送!

そして、大人になった今観返すと、「なんと完成度の高い冒険活劇なんだろう」とため息が出る。
ルパンならではのビッグスケールな「夢」と「悪」を含んで、おしゃれにカッコよく展開する。
そして、さらにルパンらしい「そんなバカな!」と言いたくなるようなアクションや道具。
魅力的なキャラクターたち。掛け値無しに、1970年代最後のアニメ名作なのだ。

それでも、あらすじチラリ

国営の賭博場の金庫から大金を手にいれるルパンと次元だが、ルパンは精巧に作られた偽札であることに気づく。それは歴史の影に幾度となく登場した幻の偽札、「ゴート札」だった。
ルパンと次元は、偽札の謎を追ってカリオストロ王国に向かう途中、花嫁姿でいかつい男たちに容赦なく追われる娘に出会う。ルパンは娘を助けることで、過去の因縁に向かい合うことになる…

キャスト

泣ける。なぜって、山田康夫のルパン、増山江威子の峰不二子、井上真樹夫の石川五ェ門、納谷悟朗の銭形警部。だから。現代の配役に異存は全くない。だけど、やっぱり感動してしまう心は致し方ないのだ。
ちなみに、声優の声は歳を取らないと思い込んでいた。しかし、本作を観るとわかる。みんな声がプリプリしているのだ。現在も次元の座を譲らない小林清志だが、リズムや軽薄さが本作はやはり若い。

声を大にして言いたい。全キャスト様、ありがとう! アラフォー世代は、あなたがたに育てていただきましたー!

みどころ、の前に関連作紹介

先週に引き続き、ルパン。テレビシリーズは初代から2015年放送の新シリーズまで当サイトで観られる。さらにテレビスペシャルもしっかり取り揃えてあるので、カリオストロでルパン愛が再燃したら、ぜひチェックしてもらいたい。

みどころ

ストーリーが面白いのは言わずもがな。そして、名シーンについてはくりかえし巷で議論されてきている。なので、その他の部分をささやかに述べたい。
あっ、あなたはおじいさん? そして、ユキちゃんなの!? と聞きたくなる山小屋じい風の登場人物。
渡航は船だったのね…国際警察なのに日本パトカー乗り回す銭形警部。
カートゥーンアニメも納得の物理的無茶アクション。宮崎駿の遊び心が随所に光っている。

そして二人のヒロインについて。不二子は得体が知れず、したたかで小狡くて、美しい元祖ツンデレ小悪魔。あえて言ってみた。その彼女が、本作では着替えも裸も無い。肌を見せずして…いや、下手をするとボディーラインでさえあやふやな状態でありながら、色っぽい!
この不二子の大人ぶりが浮き彫りになったのは、クラリスのおかげでもあるだろう。いきなりド派手なカーチェイスをして見せるお姫様だが、けなげで可憐なことこの上ない。

しかし、冷静に考えると彼女はほとんど囚われているか、「おじさま!」と叫んでいるだけなのである。しかし、ルパンの大きな愛に守られて、島本須美のそこはかとない儚げな声と、細い首と腰ですっかりこちらをメロメロにしてしまうのだ。そりゃあカリオストロ伯爵もロリコンになるわ。
語ると長くなる人は多いのではないだろうか。
ともあれ、金曜ロードSHOW!「ルパン三世カリオストロの城」10月14日21時から、お見逃しなく。

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