小説『クリーピー』を基に制作されたのが映画『クリーピー 偽りの隣人』です。クリーピーとは気味悪い徘徊を意味する「クリーピー・クロール」という単語からきています。西島秀俊を主演に迎え、奇妙な隣人役には香川照之が抜擢されており、配役もぜいたく仕様です。そんな映画の魅力をネタバレを含みながらご紹介します。

新しい転居先で出会う奇妙な隣人

高倉幸一(西島秀俊)は、犯罪心理学を用いて警視庁捜査一課にて刑事を務めていました。しかし、松岡(馬場徹)というサイコパスを事情聴取したことがきっかけで、刑事からは身を引いて大学の教授に転身。それと同時に、妻の高倉康子(竹内結子)と共に新居へ転居することを決めました。

新居に引っ越した際、康子は隣人に当たる田中家と西野家に挨拶に向かいます。田中家では挨拶の品を無下に扱われ、西野家では西野雅之(香川照之)という奇妙な人に出会ってしまうことに。引っ越し早々からストレスが溜まってしまう康子ですが、高倉は気にしないようにすべきだと助言します。

西野に取り込まれていく康子

数日後、高倉家で飼っていた犬のマックスとじゃれつく西野に出会う康子。その姿を見て康子は、西野に対する考え方を改めるようになります。次第に西野と触れ合う時間が増える康子は、西野からの影響を大きく受けてしまうようになっていくのです。

その一方、高倉は昔起こった事件である日野市一家失踪事件を手伝うため、事件の当事者である本多早紀(川口春奈)に会うことになります。はじめは早紀の記憶が不明瞭でしたが、次第に隣人が怪しいという結論に至ります。隣人には本多家と水田家がありましたが、空き家になっている水田家を調べると、遺体が入った5つの袋を発見してしまいます。

西野はサイコパスだった

高倉が家に帰ると、康子は感情に波が出るようになっていました。さらに、西野の家に行くと西野澪(藤野涼子)から「西野は父親ではない」と言われます。不信に思い始めた高倉は、自分の家と西野の家の配置に着目します。すると、自分が調べていた日野市一家失踪事件の家の配置と類似していることに気が付いたのです。しかも、西野のことを調べると、彼の免許証の顔写真がまったく違うことがわかりました。

西野を本格的に調べていくと、本多家と水田家を殺害したのも西野であることがわかり、他人になり代わって生活していることも判明します。彼は自分の手で殺害ができないため、周りの人を巻き込んで殺害を実行させて、自分は殺害された人になり代わり暮らすことを繰り返すサイコパスでした。

内側からぞわっとするようなラスト

高倉と康子は西野にはめられ、マックスと澪を連れて彼のアジトで殺害されそうになってしまいます。康子は西野の言うことを聞くようになっていましたが、高倉はギリギリのところで耐えることができました。

西野がマックスの存在を疎ましく思い、高倉に銃で殺させようとします。しかし、高倉はマックスを殺さず西野を殺します。その死体を見て澪が笑い、終焉を迎えるのです。

今回は映画『クリーピー 偽りの隣人』のネタバレを含みながら、物語をご紹介しました。かなり奇妙な隣人とのやり取りが見所の映画、ぜひチェックしてみてくださいね。