日本のアニメは世界からオリジナルと評価をされています。ルーツは紙をスクロールさせながら読ませていく「絵巻物」だと言われています。さらにキャラクターが作り出す動きは歌舞伎の動きにも通じるところがあるかもしれません。そこでここ最近でアニメ化された原作をいくつか掘り起こしてみましょう。余談ですが、シャイニングガンダムのモデルは歌舞伎役者だとか。

「すべてがFになる」森博嗣

ミステリー小説「すべてがFになる」はすでに刊行から20年近く経過しているにも関わらず、未だにメディアミックスされる傑作です。コミカライズやゲーム化、2014年10月にはテレビドラマ化、そして2015年10月にはアニメ化され、「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」のタイトルで放送されました。かなりボリュームのある原作を見事に料理したアニメ版はキャラクターたちのつながりを想像することができ、推理作家森博嗣のミステリーの魅力を
より一層楽しめる作品に仕上がっている。ここではあえてあらすじには触れないでおくことにする。

「亜人」桜井画門

「亜人」は、2015年11月から全3部構成で劇場アニメで公開された桜井画門のコミック作品、2016年1月にはテレビアニメ化されている。制作スタッフは劇場アニメとほぼ同じくポリゴン・ピクチュアズが手がけており、監督の瀬下寛之は最近だと「シドニアの騎士」を手がけて話題になりました。亜人と呼ばれる「死なない」生物が存在する世界。主人公・永井圭は交通事故死するもすぐに生き返り、初めて自分が亜人であったことを自覚することになります。亜人に対して極秘に非人道的な実験を行う日本で、様々な差別や亜人同士の洗礼を受けながら、亜人として生きる術を探すというストーリー。アニメになることによってアクションのスピード感が実感でき作品の魅力をさらに引き上げています。

「昭和元禄落語心中」雲田はるこ

BL漫画家としてデビューした雲田はるこが描く「昭和元禄落語心中」は、講談社漫画賞一般部門で受賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門も受賞した話題作。昭和50年代を舞台に、刑務所から出所した元チンピラの主人公・与太郎が落語を聞いて感動し、弟子入りするというストーリー。関智一、石田彰、山寺宏一、林原めぐみという豪華な声優陣で、主題歌は椎名林檎作曲で林原めぐみが歌うという、豪華過ぎるラインナップでこれまた話題になった。テレビアニメは2016年1月から第一期がアニメイズム枠にて放送され、現在第二期の制作が決定している。

原作を先に読んでしまうとネタばれして、つまらないと思うかもしれません。紹介したアニメ作品はそんなことを感じさせない独自な世界を作り出しています。アニメでなければ感じとれない部分が新しい原作の魅力を引き出してくれます。悩まずに気になったらすぐチャレンジしてみてはいかがですか。