1回目は1980年(昭和55年)、2回目は1993年(平成5年)TBS系月曜ドラマスペシャルとし、3回目は2015年(平成27年)TBSテレビ60周年特別企画として放送された。

原作小説は実に40年も前に遡る

『天皇の料理番』の原作小説は、1975年に小説家の杉森久英さんによって作られました。杉森さんは1962年の直木賞受賞作家で、生涯で数々の作品を世に送り出しています。1997年に亡くなりましたが、晩年に至るまで作品を書き続けた人でした。作品の元ネタとなった人物がおり、この小説は史実に基づいた話から作られたものなのです。一部フィクションを交えながらも、その殆どは実際にあった出来事を記した伝記に近い小説と言えるでしょう。

『天皇の料理番』ってどんな内容?

この小説は、かつて宮内省の料理長として勤めていた秋山徳蔵氏の青年時代から主厨長になるまでを描いたものです。実在する人物であるため、小説やドラマでは名前を少し変えてありますが、彼の経歴を元にしてその半生をまとめ上げた作品となっています。ドラマに見られる細部の演出はフィクションである部分が多いですが、経歴そのものは史実に沿ったものです。そこには、天皇に対して真心を尽くすことを貫いた秋山の人間性が垣間見れる内容になっています。

最初に放送されたのは1980年、堺正章さん主演で

ドラマ「天皇の料理番」は直木賞作家・杉森久英の同名小説を原作に1980年、30代半ばの堺正章を主演に迎え、後に「金曜の妻たち」などのヒット作を生み出した鎌田敏夫の脚本で制作された全19話の連続ドラマからはじまった。篤蔵を熱演した堺をはじめ、妻・敏子を好演した檀ふみ、当時ドラマ出演の経験がほとんどなかった鹿賀丈史や明石家さんま(今やお笑い界の第一人者)などが起用されたことで注目された。さらに脇には近藤正臣、財津一郎、山口いづみ、平幹二朗、柳生博、ナレーションには寅さんで有名な渥美清といった豪華俳優陣が顔を揃えた、加えて関東大震災や二・二六事件、太平洋戦争などの実際の映像が使われたり、ドキュメンタリー要素も含まれた内容で当時大きな話題となった。

2回目の放送は1993年

2度目のドラマ化は1993年。こちらは高嶋政伸主演、国生さゆり、池内淳子、水野真紀らのキャストで2月8日に「ロイヤル特別企画」と銘打ってTBS系月曜ドラマスペシャルで1話完結ドラマとして放送された。

そして3回目は2015年はTBS60周年記念番組

2015年にはTBSテレビ60周年特別企画として放送された。主人公の篤蔵に佐藤健、俊子に黒木華(ナレーションも兼任)、その他今やCMで有名になった桐谷健太に柄本佑、そして朝ドラでブレイクした鈴木亮平と人気上昇中の若手に加え、小林薫、杉本哲太、美保純、高岡早紀らが脇を固めた。さらに脚本は朝ドラ「ごちそうさん」やTBSドラマ「JIN 仁」の脚本家の森下佳子が担当した。本シリーズは12話中7話が放送時間延長スペシャルになるという連続ドラマでは極めて異例の編成だった。結果、全12話の平均視聴率は14.9%、最終回に最高視聴率17.7%を出し、2015年に放送開始した民放ドラマの期間最高視聴率を記録し、2015年のドラマに関する様々な賞を総なめした。

あくまでも予想の範疇ですが、「天皇の料理番」の原作の力をみると、4回目があるかもしれません。今までの周期を考えると次は2027年頃、否もう少し早く2020年の東京オリンピック辺りに同タイトルでのドラマ化が行われるかもしれませんね。
「天皇の料理番」は3回ですが、筆者が知る限り、4回ドラマ化されている作品を知っています。皆さんはご存知ですか? 「南くんの恋人」。内田春菊のコミックです。