ついつい話題になっている作品を手にとってしまう人も多いと思いますが、流行りの最新小説ばかりではなく、たまには少し古い作品を読んでみるのはいかがでしょう? 今回は、2000年代の名作を紹介します。

能力を持った人類を描く 「新世界より」

アニメ化もされた『新世界より』の舞台は、今から1000年後の日本。
そこでは神の力と呼ばれる能力が一般的になっており、主人公である子供たちは、しめ縄で囲まれた牢獄のような環境の中で能力を磨くことを義務付けられています。しかし、彼らはその訓練の中で重大な事実を知ってしまい…。
序盤から、じわりじわりと真実へと迫っていく本作。特に後半のスピード感ある展開は見逃せません。伏線もたっぷり散りばめられているので、一文一文じっくりと味わって読んでみてください。

少しおかしな6つの人生 「死神の精度」

主人公は、音楽が好きだったり、会話がかみ合わなかったりと、ちょっと変わった死神です。しかし、憎めない性格をしており出会う人々は死神と仲良くなることも。
もちろん、死神も魅力的な本作ですが、死神と出会う人々もおもしろく、変わった人生を送っている人ばかり。
みんながみんな幸せになれるわけではなく、中には報われないものもあります。しかし、そういった部分もこの作品の醍醐味と言えるでしょう。

恋愛小説の傑作 「世界の中心で、愛をさけぶ」

大ヒットとなった映画の原作小説です。
高校2年生でありながら、最愛の人を失くす悲しみを知ってしまった主人公。
その彼女といかにして出会い、これまでどんな恋愛をしてきたのかを丁寧に描く本作はほんとうの心のつながりとは何かをあらためて考えさせてくれる一冊です。
ラストシーンでは涙が止まらないという人も多いのではないでしょうか。

数式は芸術 「博士の愛した数式」

数学者として研究を続けていた“博士”は、ある事故によって記憶が80分しか持たない体になってしまいます。そこにあらわれたのは、新しい家政婦である“私”と息子の“ルート”。
80分しか記憶がもたない博士が、どのように家政婦とその息子に接していくのかを描く本作は、読んでいて心が温かくなる作品です。

2000年代に生まれた名作小説はたくさんありますが、その中でもオススメの作品を紹介しました。2000年代の小説とはいえ、古さを感じることのないものばかり。ぜひ、一冊でもいいので手にとってみてください。