「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して贈られるイグ・ノーベル賞の授賞式が9月22日(米国時間)、マサチューセッツ州のハーバード大学で開催され、立命館大学文学部の東山篤規 教授と大阪大学人間科学研究科の足立浩平 教授が「股のぞき効果」の研究で知覚賞を受賞した。

同研究は、「股のぞき」によって視野と上体を逆さまにすると、視野が平面的に見え、遠くの物が小さく接近して見えるという現象を対象としたもの。京都府の天の橋立で砂嘴を股のぞきすると、砂嘴が橋のように空にかかっているように見える現象がその代表例として挙げられる。実験の結果、この「股のぞき効果」は網膜像の上下ではなく上体の逆転が原因で視覚世界が変化することによって生じることがわかった。

受賞者の1人である東山教授は「今回の受賞を通じて、アメリカの学問の懐の深さを感じました。こういう浮世離れの感がする研究を真剣に取り上げ、評価してくれたことをうれしく思います。若い学生・研究者は、誰もしないこと、自分が面白いと思うことを研究してほしい。そして、この賞が、そうした研究の励みになることを願っています。また、今回の受賞を通じて、研究成果を英語で海外に発信する重要性を再認識しました」とのコメントを発表している。

日本人のイグ・ノーベル賞受賞は10年連続で、昨年は大阪府寝屋川市大阪府寝屋川市にある木俣肇クリニックの木俣肇院長が「キスをすることで皮膚アレルギー反応が低減すること」を示した研究で医学賞を受賞した。