●ご飯の味は水の量で変わる
アイリスオーヤマは21日、銘柄量り炊きIHジャー炊飯器「RC-IA30-B」(以下、RC-IA30-B)を発表した。炊飯容量は0.5合から3合。9月30日の発売予定で、推定市場価格は29,800円前後(税別)だ。

○ご飯の味は水の量で変わる?

毎日、同じ米を同じように炊いているはずなのに、日によって炊き上がりが違うと感じたことはないだろうか。実は、それは水の量を正しく量れていないから……かもしれないのだ。

アイリスオーヤマ 応用研究部の鈴木真由美マネージャーによれば、ご飯の美味しさは甘味と旨みだけでなく、もちもち、しゃっきり、といった「噛みごたえ」によるものが大きく影響するという。その割合は、噛みごたえ(テクスチャー)が7割、甘味など味に関するものは3割程度だそうで、噛みごたえを大きく左右するのが水の量。

同社の調査によると、炊飯の際に、基準となる水の量に±4.5%以上の過不足があると、美味しさが損なわれることが分かった。さらにモニター調査を行ったところ、炊飯器(内釜)の水位線を目安に目視で水を計量するの場合(多くの人がこの方法だろう)、水の量を常に±4.5%の範囲内に納められる人(美味しく炊ける範囲内に納められる人)は、3合で約55%、1合だと約20%に留まる。

そう、目分量で最適な水の量に合わせるのは、難しいのだ。逆にいえば、米の量と水の量を正しく計量できれば、いま食べているご飯がもっと美味しくなるかもしれないというわけ。

適切な水の量は米の銘柄によっても異なり、もちろん新米か古米かでも割と大きく変わる。最適な水の量を計算して米を炊くというのは、意外と奥が深いのだ。

●炊いてみた、食べてみた
○重量センサーで米と水の量を検知

そんな奥が深い「水の計量」を簡単にできるようにしたのが、アイリスオーヤマの新製品「RC-IA30-B」だ。4つの重量センサーで米の重さを計量し、内釜に入れた米の量に対して必要な水の量を自動計算して液晶に表示する。

米の量(重さ)を測っているため、「何合」でなくても最適な水の量で炊飯することが可能だ。水を入れると、液晶表示で徐々に必要な水の量(数値)が減少していき、最適な水量の場合のみ「OK」と表示される。最適な水量を超えた場合にはブザーが鳴るなど、ちょうどよい水加減との差が5cc以下になるように、液晶と音で知らせる仕組みだ。

○銘柄に合わせた水量と火力の調整

「RC-IA30-B」では、米の銘柄による吸水率の違いにも注目。31銘柄の米に合わせて最適な水量を計算するだけでなく、加熱も銘柄ごとに細かく制御する。米の食感や味わいといった個性を引き出すように、調整しているとのことだ。さらに、水分を多く含む新米用のモードや、「かため」「やわらかめ」といった好みに合わせた炊き上がりを設定するモードも備えている。

○気になるお味は?

発表会場では、「コシヒカリ」「つや姫」「ゆめぴりか」をそれぞれのモードで炊いたものを試食。「コシヒカリ」はツヤがありもっちりとした炊き上がり、「つや姫」は粒感があり甘味を感じる炊き上がり、「ゆめぴりか」は柔らかく甘味を感じるというように、銘柄ごとの特徴が分かる炊き上がりとなっていた。

●分離して「おひつ」と「IH調理器」になる
○分離して「おひつ」と「IH調理器」になる

「RC-IA30-B」は上下2つに分かれ、下部をIH調理器として使用することが可能だ。IH調理器としての火力は1000Wで、火力は5段階で調整できる。揚げ物モード(約160〜200℃)も備えている。テーブルの上で揚げたての天ぷらを楽しんだり、おかずを温めながら食べたり、といった使い方ができて便利だ。IH調理器を使わない時は炊飯器になり、収納場所をとらないのもうれしい。

上部と下部は非接触給電と赤外線によって連動する。そのため、分離時に電源の抜き差しは必要ない。分離している時は上部に通電しないため、「おひつ」として使える。なお、電源コード(約1.5m)はマグネット式で、もし足や物をひっかけても接続部が外れるので安心だ。

「小さい子どもがいるので、カセットコンロだと心配」「IH調理器を使ってみたい」「鍋料理を食べたいけれどグリル鍋やホットプレートは場所をとる」「寒いからこたつから出ないで調理したい!」「キッチンが狭くて熱源が足らない」「コンロのカセットガスをつい買い忘れてしまう」など、IH調理器があると便利な場面は少なくない。

アイリスオーヤマらしさを感じる、いわばアイディア家電。3合炊きということで、食べ盛りの子どもがいる家庭や、大家族には向かないかもしれないが、一人暮らし、少人数の家族、ご年配の夫婦などには、なかなかぴったりではないだろうか。また、分離合体のIH炊飯器&IHクッキングヒーターというギミックに、魅力を感じる人も多そうだ。