「彼とのデートの後、その日の分のピルを飲み忘れてたことに気づいた…」なんていう経験があるピルユーザーもいるのではないでしょうか?飲み忘れに気がついたなら、正しい知識のもと、冷静に対処することが肝心です。ピルを服用している方やこれからピルを試してみようと考えている方のために、そもそもピルとはどんな薬なのか、またピルを飲み忘れてた時の対処法などについてご紹介します。

■ ピルを飲むと体にどんな変化が起きるの?

ピルとは経口避妊薬、つまり避妊効果のある口から飲むお薬のことです。世界で約9800万人の女性が服用していることからも分かる通り、妊娠する確率が0.3%から9%と、極めて高い避妊効果が期待できます。かつては血栓症・心筋梗塞乳がんなどの重大な副作用が報告されましたが、避妊用として現在の主流を占める低用量ピルでは危険性が減少したと言われています。とはいえ死亡するリスクがゼロというわけではなく、とりわけ喫煙者の方は注意が必要です。

■ ピルを飲み忘れると妊娠しやすいワケとは?

ピルには「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という2つの女性ホルモンが含まれています。これらを服用することで血中のホルモン量が一時的に増加、結果的に排卵が起きにくい状態を作るというのがピルの避妊の仕組みです。ところがピルには排卵を起こさない最低限の量のホルモンしか含まれていません。ですから飲み忘れるとたちまち血中のホルモン量が減少。脳下垂体からホルモンが分泌され、排卵しやすい状態になってしまうのです。

■ ピルを飲み忘れた時はどうすればいいの?

ピルを飲み忘れた場合についての対処法に入る前に、まず知っておいていただきたいことがあります。それは服用するピルの種類・ブランドによって対処法が異なる場合があるということ。ここでは最も多く処方されている、実薬21錠・偽薬7錠によって構成される28日間周期のピルの服用方法について取り上げます。

◎ 決まった時間に飲み忘れてしまっても焦らずに

ピルは毎日決まった時間に1錠飲むという決まりがありますが、1時間から2時間程度であれば前後してもOK。また万が一、3時間以上あいてしまったという場合でも慌てる必要はありません。妊娠のリスクが高まるのは、飲み忘れを繰り返していたり、2日以上飲まなかったりといったケースです。ピルを飲み忘れた場合の対処法についてみていきましょう。

・Q1:飲み忘れた期間が12時間以内の場合は?

A1:飲み忘れたピルをすぐに服用し、次も通常の時間通りに服用する。

・Q2:飲み忘れた期間が24時間以内の場合は?

A2:Q1と同様、飲み忘れたピルをすぐに服用し、次も通常の時間通りに服用する。

・Q3:まるまる24時間飲み忘れた場合は?

A3:前日の分と合わせて2錠服用する。

ただし、飲み忘れた日が、飲み始めてから1日目から7日目の場合、その後7日間は妊娠のリスクが高まりますので、性行為の際には他の避妊法を併用する必要があります。また飲み忘れた日が、15日目から21日目であれば、通常の休薬期間をおかずに次のシートのピルを服用し始めます。

・Q4:飲み忘れた期間が48時間以内の場合は?

A4:昨日の分をすぐに服用し、次も通常の時間通りに服用する。飲み忘れた日が、飲み始めてから14日目以前であれば、通常通り休薬期間を設けます。飲み始めてから15日を過ぎていれば、休薬期間をおかずに次のシートのピルを服用し始めます。

・Q5:飲み忘れた期間が48時間以上の場合は?

A5:昨日の分をすぐに服用し、その後7錠続けて服用できるまで性行為の際には他の避妊法を併用する。もしくは、ピルの服用を中止し、次の月経の初日から新しいシートのピルを服用する。この場合も性行為の際には他の避妊法を併用する必要があります。

■ 快適なピルの利用は正しく理解することから

ピルは女性の生活を快適にしてくれる一方、デメリットやリスクのあるお薬です。正しく理解し、正しく利用するようにしましょう。

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(著&編集:LiRu編集部)