海外旅行に出かけた際、行き先によっては大きな時差が出ることがあります。普段ピルを服用している方なら、いつ飲めばいいのか気になるところです。また海外旅行をより快適に楽しむためにピルを試してみようと考えている方もいるでしょう。初めてピルを利用するという方はもちろん、ピルを普段から服用している方に向けて、時差が生じる海外旅行のピルの飲み方や、旅先で副作用が出てしまった場合の対処法についてご紹介します。

■ ピルは避妊目的以外でも旅行を快適に過ごすために利用できる

ピル(経口避妊薬)には、「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」という2つの女性ホルモンが含まれており、血中のホルモン量を一時的に増加させる働きがあります。通常は、ピルによって排卵が起こらない状態をつくり避妊を目的に使用しますが、この作用を利用して海外旅行のときに生理にならないようにすることができます。予定に合わせて前もって月経周期をコントロールしたり、月経痛を和らげたりできるため、スケジュールが立てやすくなり、旅行を快適に楽しめるというメリットがあります。

■ 時差のある海外旅行でのピル服用のルールについて

◎ ピルは同じ間隔で飲むことが大切

ピルの効果を高める上で大切なのは、血中のホルモン量を保つこと。ですからピルの服用に際しては、決まった間隔で服用することが何より重要です。

◎ 海外旅行に出かけるときは前もって時差を計算しておく

時差の大きい国に出かける際には、同じ間隔を維持できるよう時差を計算し、現地で服用すべき時間を前もって算出しておきましょう。例えば19時間の時差があるハワイに出かける場合、仮に毎朝7時に飲んでいるとすれば、現地時間にして前日の14時頃に飲むことになります。

◎ 服用すべき時間が現地で深夜や早朝になる時は?

> "The contraceptive pill must be taken every 24 hours and it's better to take it early rather than late. If the time difference means you would have to take your pill in the middle of the night, take it before you go to bed instead of in the morning. "
> 「ピルは24時間ごとに服用しなくてはなりませんが、遅れてしまうよりは早い方が効果的です。仮に現地時間の真夜中に服用しなくてはならないとしたら、朝起きてからよりも就寝前に服用するのが良いでしょう。」(引用:THE PILL: A GUIDE FOR FEMALE TRAVELLERS)

もし服用すべき時間が現地では深夜や早朝などになってしまう場合、無理に起きていたり、早起きしたりする必要はなく、就寝前に服用して大丈夫です。

■ 旅行先でピルの服用による副作用に悩まされないために

◎ 初めての海外旅行で利用するなら3か月前からの服用が理想的

普段はピルを飲まない方が、生理を避ける目的で初めてピルを服用した場合、吐き気や乳房の痛み、不正性器出血などの副作用が生じてしまうことがあります。多くの場合、症状が緩和されるまでに2から3周期服用を続ける必要があるため、出発の3か月前ぐらいから服用を始めるのが賢明です。

◎ 旅先で重い副作用が出たら直ちに服用を中止する

現地で重い副作用が出てしまった場合は、すぐに服用を中止してください。ただし薬剤が体外に排出されるまで症状が続く恐れがあります。個人差がありますが、薬剤の効果が半減期を迎えるまでに一般には48時間を要すると言われています。

◎ 出発直前に服用開始する場合は担当医師に対処法を相談する

出発直前に服用を開始せざるをえない場合は、あらかじめ担当医と相談し、副作用が出た時の対処法について、服用の即時中止も含め、考えられる症状ごとに細かく決めておくと良いでしょう。

■ ピルと正しく付き合って海外旅行を快適に楽しむ

海外旅行によって生じる時差のせいで間違った間隔で服用してしまうと、ピル本来の効果が期待できなくなる恐れがあります。また現地で副作用に苦しむようでは、せっかくの旅行も台無しです。正しい知識のもとで正しくピルを服用し、より快適な旅を楽しんでください。

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(著&編集:LiRu編集部)