頑固なくせ毛をまっすぐにしたい…そう思って調べると必ず出てくるのが「ストレートパーマ」や「縮毛矯正」ですよね。どちらも髪をまっすぐに伸ばすものですが、厳密にいうとストレートを維持できる時間に違いがあります。また、「くせ毛の種類」によってそれぞれ向き不向きもあるのです。美容室に行く前に、ストレートパーマと縮毛矯正の違いや、自分のくせ毛のタイプを確認し、賢くくせ毛をケアしましょう。

■ ストレートパーマと縮毛矯正の違い

◎ ストレートパーマはくせのボリュームを少しだけ抑えたい人におすすめ

ストレートパーマはもともと直毛の人がウェーブを出すパーマをかけた後、元のストレートに戻すためにおこないます。ストレートパーマの効果は、ほかのパーマと同じく時間によって切れてしまいます。なので、もともとくせ毛の人がかけたとしてもパーマの効果が落ちれば、かけたところがまたくせ毛に戻ってしまいます。そのため髪をずっとストレートにしたい人には不向きといえます。ストレートパーマの手順は、

・薬剤を2種類使い、1剤目で髪の主成分であるたんぱく質の結合を断ち、くせを取ります。
・2剤でまっすぐになった髪の形状を定着させます。

くせ毛のボリュームを少しだけ抑えたいという人には向いている方法です。

◎ 縮毛矯正は髪を長い間ストレートにしたい人におすすめ

縮毛矯正は薬剤を塗布したあと熱を加えることでほとんどのくせ毛がまっすぐになり、矯正をかけた部分の効果は数か月ほど続きます。ただし薬剤のほかに髪が痛む原因となる熱を加えるため、あらかじめ髪が痛んでいる人やくせ毛の種類によっては不向きです。縮毛矯正の手順は、

・ストレートパーマと同様に2種類の薬剤を使い、1剤でたんぱく質の結合を断ちます。
・180℃程度のヘアアイロンで熱を加えて、くせ毛のねじれやくせのもとになる水素結合をまっすぐにしていきます。
・2剤でストレートになった髪を定着させます。

うねりを生んでいる髪の毛のおうとつを平坦にするため、見た目につやがうまれたり、手触りがさらさらになったりします。また、矯正縮毛のかかり具合は、美容師の腕や髪質によって個人差があります。

■ ストレートパーマ or 縮毛矯正、くせ毛のタイプ別におすすめの施術は?

◎ 日本人に一番多い「波状毛(はじょうもう)」

くせ毛の中で日本人に一番多いのが波状毛です。特徴は、

・波状に大きくうねっている
・左右非対称のうねりでバランスが悪くみられる
・湿度に弱く、広がったりまとまりにくい

遺伝性のものもありますが、毛穴のつまり、睡眠不足、かたよった食事で髪がやせてしまう後天的な要因もあります。こちらは比較的扱いやすい状態なので、ストレートパーマ、縮毛矯正どちらを選んでも大丈夫です。くせ毛を活かすのか直毛にするのか、自分のなりたいヘアスタイルで決めるといいでしょう。

◎ 髪の1本1本がねじれる「捻転毛(ねんてんもう)」

特徴は、

・髪の1本1本がねじれて、太さにばらつきがある
・ねじれた部分は切れ毛の原因になりやすい
・ねじれのせいでつやのない髪に見えてしまう
・手触りもごわついた感じ

捻転毛は遺伝的要因が大きく、ごくまれに生活習慣や感染症が原因だったりします。髪が切れやすい捻転毛は、パーマ液や縮毛矯正の薬剤がところどころ染み込みにくく、アイロンで熱を加える縮毛矯正を行うと切れ毛がひどくなります。本来であれば、どちらもあまりおすすめできません。ただし、捻転毛の度合いや美容師さんの技術によって縮毛矯正ができたり、捻転毛が目立ちにくくなる大きなカーブをつけたヘアスタイルの提案をしてくれることもあります。一度相談してみましょう。

◎ 1本の髪に太い部分と細い部分がある「連珠毛(れんじゅもう)」

日本人にあまり見られない連珠毛は染色体の先天性疾患で、10代のうちにくせが現れます。強いストレスや栄養不足を繰り返しても、この状態になる場合があります。特徴は、

・1本1本の髪に太い部分と細い部分が玉状になっている
・指どおりが悪く、引っかかることが多い
・手触りもごわごわしている
・切れ毛ができやすく、スタイリングが難しい

ストレス性や栄養不足が原因のくせを少しでも改善するには、美容院でのトリートメントや地肌の血流を良くして健康な髪を生えやすくするスカルプケアがおすすめです。切れ毛が発生しやすく、日ごろのブラッシングですら注意しなければならない連珠網は、髪を痛める薬剤を使った縮毛矯正とストレートパーマどちらもおすすめできません。

◎ 髪質が硬い人に多い縮毛

アフリカ系の人に多く硬い髪質で、短髪になるとチリチリした見た目になります。特徴は、

・波状毛と捻転毛が合わさったような見た目や手触り
・くせ毛の中ではもっとも強いくせ
・全体的に髪が太くしっかりしている

かなり強いくせ毛なので、縮毛矯正をおすすめします。捻転網のようにねじれていますが髪が太くしっかりしているため、多少のダメージでも耐えられます。ただし美容室によっては強い縮毛を矯正する技術を持っていないと、まっすぐにならずチリチリとした部分が残ってしまうことがあります。縮毛矯正を得意としている美容室を選びましょう。

■ くせ毛のタイプを知ってヘアスタイルを楽しみましょう!

ストレートパーマや縮毛矯正は髪質によって効果が出なかったり、髪が痛む原因になったりすることもあるので、まずは自分のくせ毛のタイプを知ることが大切です。そのうえでくせ毛を活かすのかストレートにしたいのか、なりたいヘアスタイルによって施術内容を決めるとよいでしょう。ただ、髪質で縮毛矯正ができないとがっかりする人もいるかもしれません。ですが、くせ毛風パーマも人気のヘアスタイルです。あえて、くせ毛を活かしたヘアスタイルを楽しむこともひとつの選択です。まずは美容師さんに相談してみましょう。

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(著&編集:LiRu編集部)