妊娠初期に摂取したほうがいいと言われる葉酸。サプリメントとして摂取しようと考えている人も多いのでは?しかし、葉酸サプリには合成葉酸と天然葉酸の2種類があることをご存知ですか?「葉酸サプリならどれも同じ!」「葉酸が入っていれば後は何でもOK」こんな考え方をしている方もおられるかもしれません。まずは、合成葉酸と天然葉酸の違いから見ていきましょう!

■ 合成葉酸と天然葉酸

葉酸には合成葉酸と天然葉酸があり、これらには明確な違いがあります。これらの違いや特徴、妊活中や妊娠中にはどちらのサプリメントが良いのかなど、ご説明していきたいと思います。

◎ 合成葉酸・天然葉酸の特徴

・合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸):科学的に合成されている葉酸
・天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸):自然由来のものから抽出された葉酸

このようにして考えてみると、いかにも天然葉酸の方が良さそうな感じがしませんか?お腹の赤ちゃんのことを考えても、科学的に合成されたものは口にしたくないかもしれません。ですが、合成葉酸と天然葉酸にはほかにも違いもあるんです。

◎ 吸収率の違い

・合成葉酸:体内での吸収率が85%
・天然葉酸:体内での吸収率が50%

天然葉酸の場合、同じ400μgの葉酸を摂取しても、その50%しか吸収されないということになります。合成葉酸なら、85%吸収されますので、葉酸の効果を発揮させることを目的とする葉酸サプリの場合には、吸収率の高い合成葉酸のほうが良いと言えますよね!

◎ 合成葉酸は石油由来!?

「合成葉酸は石油から出来ている」というような話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。石油を飲んでいるのでは?と思う方もおられると思いますが、それは間違いです。石油から抽出している場合でも、抽出しているのは葉酸であって、石油を飲んでいるわけではないので安心してくださいね。

◎ 結局どっちがいいの?

合成葉酸と天然葉酸の違いにはこのようなものがあります。例え吸収率が高くても、やっぱり合成葉酸には抵抗がある…という方もおられると思います。合成葉酸と天然葉酸、一体どちらを飲めば良いのでしょうか。

厚生労働省が推奨しているのは合成葉酸!?

厚生労働省は2000年に、妊娠を望む女性・妊婦さんに対して、通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するように通知を出しています。ここでの栄養補助食品というのはモノグルタミン酸型葉酸、つまり合成葉酸を指しているので、厚生労働省も合成葉酸を推奨していることになるのです。

◎ 結果が出ているのは合成葉酸

実は、外国の調査によれば、胎児の先天性異常のリスクを低下させると証明されたのは、合成葉酸のほうなのです。

> 神経管閉鎖障害のリスク低減に効果があるという研究データは「合成葉酸」のものばかりです。合成葉酸に関しての研究データ(研究論文)は複数発表されています。(引用元:子育ての達人「約80%の妊婦さんが間違っていた妊娠と葉酸サプリメントの知識」)

このように、合成葉酸を摂取したほうが、葉酸サプリを飲む本来の目的である、赤ちゃんの先天性異常のリスクを下げるということに対して効果的であることが分かります。ただし、厚生労働省は「1日1 mg (=1000μg) は超えないように」とも言っているので、とにかくたくさん摂取すればいいというわけではない、ということも覚えておきましょう。

■ 合成だからといって敬遠しない

合成葉酸は科学的に作られているものですが、どのように作られているのかよりも、吸収率の高さを重視したほうが良いということがわかりました。合成葉酸の効果についての調査結果も出ていますので、これを機に、合成葉酸を飲むようにしてみてはいかがでしょうか?皆さんのお腹の赤ちゃんが、元気に育ってくれますように!

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(著:nanapiユーザー・yuhki 編集:nanapi編集部)