被爆の実相を次の世代につなぐ新たな取り組みです。
23日、長崎市の小学校で被爆前の長崎のデジタル写真を使った平和学習が行われました。

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原爆が投下される前の長崎の日常をとらえた写真です。
なかにはデジタル加工によって “カラー化” されたものもあり鮮明さを増しています。

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長崎大学 核兵器廃絶研究センター 特任研究員 林田 光弘さん:
「(戦争の話というと)大変な話から始まるけど、大変じゃない時期もあって、楽しかった時期もあって、将来の夢を持っている時期もあって、それがだんだん戦争が激しくなると自由が少なくなって」

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長崎市の野母崎小学校で開かれた特別授業。
長崎大学核兵器廃絶研究センターRECNAが、被爆者とその家族から譲り受けた6千枚以上の写真のうち、被爆前のものをデジタル化したデータが教材として使われました。

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被爆前の生活といまの自分たちとの共通点を見つけ、原爆によって幸せが一瞬で奪われた悲惨さを知ってもらうのが目的です。

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児童:
「原爆(投下)前は 楽しく暮らしていて意外だなと思いました。(被爆前の生活を)全く想像していませんでした」

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児童:
「洋服のおしゃれを皆で楽しむところだったり、今の自分たちと似ているなと思いました。」

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RECNA 林田さん:
「色んな生き方があって、色んな幸せがあってっていうのが、“一発の爆弾” によって失われたんだっていう そのリアリティをより深く実感してほしいと思ったので」

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RECNAではデジタル化した被爆写真を 今年3月からウェブ上でも公開していて、現在は大学生向けの教材が掲載されていますが、今後は小中学生向けの教材も展開していくことにしています。