神戸市出身の歌手平松愛理(52)が14日、神戸市内で22度目となる復興支援ライブ「1・17 KOBE MEETING2017」を開催した。東日本大震災、熊本地震の被災地出身のアーティストも参加。今回のテーマは「熊本・神戸・仙台…音と食で“元気”と“笑顔”を!」。ライブの最後には震災犠牲者を追悼するために黙とうした。約20曲を披露した。

 ライブのラストの曲は復興支援ソング「美(うま)し都」。平松と、熊本県出身で元ロックバンド「椿屋四重奏」メンバーの歌手中田裕二(35)、宮城県出身で劇団ハーベストの広瀬咲楽(さら=19)が熱唱した。3人がそれぞれに歌詞の「We LOve 神戸 がんばろや」の地名を仙台と熊本に替えて歌った。会場ではあの日を思い出し、涙する人もいた。

 平松は阪神大震災で実家が全壊。親友を亡くした。「震災の記憶を風化させたくない」と97年から毎年、神戸でライブを開催してきた。

 「椿屋四重奏」は仙台で誕生した。中田は東日本大震災発生後、被災者に向けて書き下ろした楽曲「ひかりのまち」を平松とともに熱唱した。広瀬は東日本大震災の時は中学生だった。震災によって奪われた日常に「音楽の道をあきらめようと思ったこともあった」。それでも音楽をあきらめることはなかった。

 アンコールに登場した平松は会場に語りかけた。

 「歌は本当に気持ちを伝えてくれる。その人にとってきつい時でも歌に乗せれば優しく伝えてくれる」

 収益金は神戸と東北のレインボーハウスなどに寄付される。