トランプ新大統領はワシントンDCの住まいに辟易し、4月から12月はニューヨーク、1月から3月はフロリダ州パームビーチで政権の舵取りをし、エアフォースワンでワシントンDCに通う――。

 今月20日の正式就任を前にビックリ情報が駆け巡っている。

「実はコレ、毎年恒例の新年ビックリ予想のひとつです。市場関係者が注目する米ブラックストーングループのバイロン・ウィーン氏による17年10大予想の番外編に『トランプのエアフォースワン通い』が登場しました。トランプ氏は11日の記者会見でも言いたい放題だったし、この先、何をしでかすか想像もつきません。別荘のあるパームビーチからの“通勤”だってあるかもしれません」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 バイロン10大予想は1986年から発表され、市場では「よく当たる」と評判だ。「日経平均が1万8000円に到達」(15年)、「米利上げは1回のみ」(16年)などを的中させている。

 今年は「1ドル=130円まで円安が加速」「日本の実質成長率は約10年ぶりに2%超え」と日本経済には追い風となりそうな内容もあるが、「年末までにEU解体、ユーロ廃止」といった世界を震撼させそうな仰天予想も並んだ。

■大和証券は「TPPの復活」を予想

 地政学分析に定評があるユーラシアグループの「17年世界10大リスク」は、「ホワイトハウス対シリコンバレー」を挙げた。IT企業が集積するシリコンバレーを抱えるカリフォルニア州は、「反トランプ票を出した大きな州」とし、「トランプが欲するのは雇用だが、シリコンバレーは職場のオートメーション化を推進している」のが理由だ。

「トランプは、IT企業はメキシコと同じで米国人の雇用を奪っていると考えている可能性が高い。IT企業には逆風です」(市場関係者)

 国内勢のビックリ予想も衝撃だ。大和証券は「TPPの復活」を予想した。

「トランプ氏は11日の記者会見でTPPに全く触れなかった。しかも、国務長官に指名したエクソンモービル前CEOのティラーソン氏は11日、上院の公聴会でTPPに『反対しない』と、トランプ氏と真逆の考え方を表明しました。新政権は早くも足並みが乱れているのです」(倉多慎之助氏)

 さらに大和証券は「フランス大統領選挙(4月)で極右政党・国民戦線のルペン氏が当選」と予想。「16年とんでも予想」でトランプ大統領を的中させたみずほ総研も「国民戦線の勝利」を指摘した。

 不気味な時代は続きそうだ。