訪日旅行者の急増に伴い九州で外国人のレンタカー利用と事故が増え、レンタカー会社によっては外国人客の事故件数が3年間で7倍に上っていることが西日本新聞の取材で分かった。交通ルールの違いが事故を生むケースもあり、業界団体や各社は多言語で注意を促す冊子の配布や、運転者が外国人であることを示すステッカーを車体に貼るなど対策に乗り出している。

 九州運輸局などは2014年から、各地の観光客増につながる訪日旅行者のレンタカー利用を促進。西日本高速道路は14、15年秋に、外国人が利用するレンタカーは定額で九州の高速道が乗り放題になるプランを期間限定で試行し、今月から通年で展開している。

 福岡県レンタカー協会によると、福岡空港周辺の大手6社営業所での外国人(在日外国人を除く)のレンタカー利用は、13年2655件▽14年6725件▽15年1万3861件−と3年間で5倍増に。一方、九州7県警によると、外国人が関係する人身事故(在日外国人を含む)は15年だけで1046件に上った。

 ニッポンレンタカー九州(福岡市)では、九州内の外国人客(在日外国人を除く)の事故は14年39件、15年48件で、16年は1〜8月で既に30件。韓国や香港からの旅行者が多いという。タイムズモビリティネットワークス(広島市)は、8月までの3年間で九州地区の外国人利用は4倍、事故は7倍に増えたという。

 トヨタレンタリース福岡(福岡市)によると、九州ブロックの最近の事故率は日本人客の0・3%に対し、外国人客は0・7〜0・8%。日産カーレンタルソリューション(横浜市)でも「全国的に外国人客の事故率は、平均よりも5倍近く高い」と説明する。