■ 老後をみすえ、娘と一緒がいいと思う母

日本では一人暮らしの割合が増加しており、ここ数年のデータでは全国で約1680万人とされています。最も多いのは男性20〜24歳の28%ですが、逆に一番少ないのが女性45〜49歳7.6%です(平成22年国勢調査より)。

娘がアラフォー世代については親も、「結婚しろ」とうるさく言っていたのがあまり口にしないようになり、40代後半になると、このまま一緒でよいと考えるようです。前述の一人暮らしのデータですが、65歳以上女性の一人暮らしは340.5万人。5人に1人の割合ですが、この世代はアラフォーの母親世代となります。

さて、母娘関係改善カウンセラーの筆者のところには、親から離れて暮らしたいというアラフォー女性からのご相談が、最近は増えています。

 

■ 一人の方が気楽と考える娘

一人娘のD子さん(45歳・会社員)のケースです。D子さんは、都内に母親と二人で暮らし。もともと実家は地方でしたが、大学卒業後は東京の会社に就職し、一人暮らしを続けていました。ところがその後、父親が他界したのをきっかけに、母親を呼び寄せ一緒に暮らすようになったのです。

実は、D子さんは母親のことがあまり好きではありませんでした。というのも、母親はしつけが厳しく、幼い頃から窮屈な思いをしていたのです。けれども、二人では二重家賃となるため、一緒に暮らす方がよいと考えました。しかし、同居するようになってD子さんはすぐに後悔します。母親の接し方は以前と変わっておらず、残業が多いD子さんに門限を守るよう言ってきます。また年金や遺産があるにもかかわらず、わずかな生活費しか出さないため、食費や家賃はD子さんの収入から支出しています。

そこで、D子さんは母親にそれとなく別居を切り出したのですが、「私を追い出すのか」と激怒されたというのです。

 

このようなケースでは、娘とはいえ仕事をもつ一人前の女性であることを母親に認めさせ、プライベートに介入するなら、それを制限するルールを作った方がよいかもしれません。それでも母親が変わらないのであれば、別居の覚悟があることを伝えておくのもいいかもしれませんね。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2016年9月22日]