■ 若い世代では、美容整形に抵抗はない?

美容整形に関心をもつ若い世代が増えているようです。以前は、「親からもらった顔や身体の造形を変えるなんて…」と批判的な声も少なくありませんでした。実際、あるアンケート調査によると、「美容整形に対するイメージ」について「良いこと」と回答したのが23.8%で「良くないこと」30.7%が上回っています(※1)。が、今や若い世代を中心にその意識も変化しているようです。有名な美容整形クリニックのデータによると、初めて美容整形をした年代別は、10代が21%、20代が27%というように、10代〜20代が約半分を占めます(※2)。

 

■ 「お前はぶさいく」 物心ついたときから母親に言われ続けた

美容整形を行う理由について、谷本奈穂氏が実施した調査(※3)によると「自己満足のため」40.7%といった結果が出ており、他人の目より自分の意思を重視している傾向がみられます。

しかし全ての人がそういうわけでもなく、「自分の顔が嫌い」という理由から美容整形を行う人もいます。母娘関係改善カウンセラーの筆者のもとにはこのような相談も寄せられています。

東京近郊で一人暮らしのB子さん(25歳・事務職)のケースです。B子さんは、物心ついた頃から母親に「お前はぶさいくだ」と言われ続け、自分でもそう思い込むようになりました。思春期には鏡が見られなくなり、23歳で目のプチ整形を行ったのですが満足がいかず、再び受けようか迷っていると言います。

 

美容整形を受けるのはもちろん個人の自由ですが、動機の背景に、“自分に自信がない”とか“私は美しくない”という間違った思い込みがある場合は、たとえ整形手術を受けたとしても心が満たされないこともあります。

さらに深刻なケースでは身体醜形障害の可能性もあります。身体醜形障害とは、自分の外見に極端にこだわる心の病で、うつ病を併発することもあると言われています。自分の顔や身体が気になって、そのことが四六時中頭から離れないなど苦しい状態が続いている場合は、前述の障害に関する本を読むなど情報を収集し、早めの段階でご自分の状況に気づいてください。誰かに相談したいと思ったときには、カウンセリングを受けることも検討してみてくださいね。

[執筆:横山 真香(母娘関係改善カウンセラー), 2016年9月21日]

 

【参考】
※1. 『週刊粧業』「クロス・マーケティング、美容整形に関する意識調査アンケートを実施」
※2. 高須クリニック「日本人で美容整形している人の割合はどれくらいなのか?」
※3. 『SYNODOS』「人はなぜ美容整形をするのか 谷本奈穂 / 文化社会学」2013年8月21日
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません