大分県と北部圏(中津、宇佐、豊後高田)、豊肥圏(竹田、豊後大野、臼杵)の6市は、広域交通網の維持を目的に幹線バス路線を再編する実施計画をそれぞれまとめ、国土交通省から認定を受けた。既存路線を利用状況に応じて分割・延伸して運行効率を高めたり、鉄道やフェリー、コミュニティーバスとの接続を重視したダイヤの見直しで利便性向上を図る。10月1日から新ダイヤに移行する。

 再編対象は旧市町村をまたいで広域運行する計10路線。人口減少が進み、いずれも利用者数が低迷して赤字が続いており、多くは国・県が赤字分をバス事業者に補助して維持している。
 北部圏では計5路線が対象。JR中津駅前と日田市を結ぶ路線は運行距離が長く、運行効率が低いことから、日中は途中の中津市耶馬渓町で折り返す。JR宇佐駅と竹田津港(国東市)を経由して伊美港(同)を結ぶ路線は、フェリーが発着する時間帯に合わせて運行ダイヤを調整する。
 豊肥圏も計5路線。幹線路線との接続が少なかった臼杵港(臼杵市)までの延伸を進めたり、買い物客の利便性のため商業施設を経由するルートにする。JR豊後竹田駅と竹田市直入町を結ぶ路線は観光ニーズを重視し、平日を減便して休日にシフトするという。
 再編は利用者が減る日中の時間帯が中心。通勤・通学で利用される朝・夕は基本的に変更しない方針。
 実施計画の策定は、自治体に公共交通ネットワークの再構築を促す改正地域公共交通活性化再生法(2014年施行)に基づき、県が主導して作業を進めた。認定を受け、国交省は再編対象路線の補助要件を緩和して支援する。期間は19年9月末までの3年間。
 23日には県庁で認定書交付式があり、九州運輸局の佐々木良局長が二日市具正副知事らに認定書を手渡し、「利用者、地域住民の声を反映させる中で血の通った計画にしてほしい」とあいさつした。