別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)の学生団体「ハビタットAPU」が海外の貧困地域で家を造る活動を続けている。今年は8月下旬に12日にわたってカンボジアに滞在し、建築作業に汗を流した。今月14日から25日までは自転車に乗って福岡県や佐賀県を巡り、世界の貧困問題を伝える旅を続けている。

 8月20〜31日、カンボジアのバタンバン市を学生10人が訪問した。家主となる自立を目指す女性や現地の大工と共に作業。大雨による水害が心配される地域で、浸水を防ぐ特殊なブロック塀を積み上げた。作業ははかどり、屋根などを残してほぼ完成させた。
 今回のプロジェクト代表を務めた北川楓子さん(アジア太平洋学部3年)は「ライフラインや家具、電化製品がなかったりと、日本で当たり前に思っている生活が貧困地域ではそうではない。現地の人と交流し、文化や習慣の違いを肌で感じた」と話す。
 14日からは、25日までの計画で学生13人が福岡、佐賀県の約600キロを自転車で移動。高校・大学5校を訪れて、今回のカンボジア訪問を含めた貧困問題を伝えている。家の大切さを実感しようと、道中の多くは野宿で過ごすという。
 リーダーの城戸美智夏さん(同2年)は「世界の4人に1人はきちんとした家に住めていないという現状がある。貧困問題に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話していた。
 25日は大分に戻り、午後2時からトキハ本店前で建築資金を募る募金活動を予定している。
  
 <メモ>
 「ハビタットAPU」は低所得者に安心で安価な住居を提供する国際NGO「ハビタット・フォー・ヒューマニティ」(本部・米国)の学生支部。2006年に設立し、これまでにインド、スリランカ、フィリピンなどを16回訪れ、家を造った。