市民団体「原発いらない!」グループ・大分が大分市金池町の九州電力大分支社前で連日続けている街頭活動が13日、通算2千日目を迎えた。2011年の東京電力福島第1原発事故をきっかけに始め、手作りのプラカードなどを掲げて脱原発を訴える「静かな抗議」。呼び掛け人の島田雅美さん(69)=大分市長浜町=は「原発はひとたび事故を起こせば人間の手に負えない。次の世代に残してはいけない」と、今後も活動を続ける考えだ。

 もともとは島田さんが「子どもたちの命と未来を守りたい」と11年7月に1人で立ち始めた。周囲に配慮して大きな声は出さず、通行人や車に向かって頭を下げる。
 「電気がなくなったらどうするの」「原発がいらん人はろうそくで暮らしよ」と言われることもあったが、次第に「ありがとう」「頑張って」と応援の声が増えたという。さらに16年4月の熊本・大分地震で「無関心だった人も自分のこととして捉えてくれるようになった」。徐々にメンバーも増え、現在は約10人が交代で朝と夕方に1時間ずつ立っている。
 この日は午前8時から午後4時半まで活動。「原発とめて」「再稼働は無責任」と書いた紙を手にアピールした。同グループは九電社長宛ての抗議文を毎日提出しており、この日も「全ての原発を廃炉に」と思いをつづった。
 大分県から最も近いのは16年8月に再稼働した四国電力伊方原発(愛媛県)だが、島田さんは「九州住民の責任」として、川内原発(鹿児島県)と玄海原発(佐賀県)を持つ九電にこだわる。玄海の運転差し止め訴訟などの原告でもある。
 川内1号機は15年8月、2号機は同10月、新規制基準の下で全国のトップを切って再稼働した。「東京から遠い九州の原発が選ばれた。止められなかったのは悔しい」と島田さん。
 玄海3、4号機の再稼働手続きも進んでいる。島田さんは「福島の事故は収束するどころか、どんどん汚染水が増え続けている。原発を止めるまで活動を続けていかざるを得ない。原発を残しては死んでも死にきれない」と話した。