熊本・大分地震で壊れた由布市湯布院町乙丸区の若宮八幡社の鳥居が地域住民らも協力して新調された。17〜19日には五穀豊穣(ほうじょう)や郷土平穏を祈る秋季例大祭があり、地元住民らが朱色の鳥居の完成を喜んだ。

 鳥居は石造りだったが、4月の地震で境内の灯籠などとともに倒壊した。立川英男宮司は「鳥居が倒れたときは絶望的な気持ちだった」と振り返る。修復に当たって、早期復旧を目指すことを優先して木製にした。8月下旬には総代や乙丸区民、乙丸消防団(市消防団湯布院方面隊第2分団第1部)などが手伝って鳥居の設置作業をした。その後、塗装を施して今月中旬に完成した。
 秋季例大祭の初日には、男衆が担ぐみこしや子どもらによる獅子など大勢の地元住民の行列が同社を出発。高さ約5メートルの新しい鳥居をくぐって地域に向かった。
 大谷昇総代長(85)は「神社は歴代総代らが守ってきた大事な場所で、住民の心の支え。被害はショックだったが、鳥居の復旧が地域の心の支えになれば」。立川宮司は「みんなの協力があって復旧でき、大変うれしい」と喜んだ。