「門出」「優しい思い出」などの花言葉を持ち、年度末の贈り物として人気のスイートピーが、県内一の産地、豊後高田市で出荷シーズンを迎えている。栽培に不利な暖冬や日照不足が続いており、農家は今後の冷え込みに期待しながら花の摘み取り作業に励んでいる。

 JAおおいた北部事業部によると、同市では9農家が栽培している。総面積は約186アール。出荷は昨年11月下旬に始まり、4月上旬まで続く。今季は例年より少ない約290万本を見込んでいる。
 25年前から取り組む農家安部忠雄さん(72)=市内草地=はハウス53アールで栽培。13日、アルバイトらが花の数や茎の長さをそろえて、2束(各51本)ごとにケースに入れていった。
 スイートピーの生育には長い日照時間と夜間の冷え込みが最適だが、今冬は気温が高いだけでなく、曇天も続いた。安部さんは温度や水の管理に例年以上に気を配って天候不順に対応。「温度はどうにかして管理できるが、日照時間は自然相手なのでどうしようもない。卒業シーズンを迎えるこれからが大事な時期になる」と話している。