沖縄県立芸術大学の開学30周年記念式典が22日、那覇市の芸大奏楽堂ホールで開かれた。大学の教職員や学生ら200人余りが出席し、これまでの歩みを振り返りながら、沖縄の芸術・文化の担い手としての自覚を新たにした。 芸大は「沖縄文化の個性の美と人類普遍の美を追究すること」を建学の理念に掲げ、1986年に開学した。美術工芸や音楽の実技・理論を学ぶ県内唯一の総合芸術大学で、現在は2学部3学科と大学院3研究科を備える。3300人余りの卒業生・修了生を輩出している。 式典では冒頭、琉球古典音楽コースの学生らが「かぎやで風節」で門出を祝った。比嘉康春学長は「30年の教育研究の蓄積を基に、開かれた大学づくりに一層努めていく」と誓った。 大学設置者の翁長雄志知事も出席し、「沖縄の歴史・風土で培われた価値観とグローバルな価値観を併せ持ち、創造的な芸術文化の形成発展を担う人材を育成してほしい」と激励した。 式典後には記念演奏があり、近藤春恵教授が30周年に合わせて作曲した「交響的断章〜Sui−gushiku」を教員や学生らによるオーケストラが披露した。23日には一般向けに初演される。 美術工芸学部教員展が30日から10月10日まで付属図書・芸術資料館で開かれるなど、さまざまな関連行事が来年3月まで予定されている。