太平洋戦争の際にサイパンやテニアンなどの旧南洋群島で戦闘に巻き込まれて犠牲となった県出身者の御霊を慰めようと遺族などが31日、那覇空港を出発しました。

太平洋戦争の激戦地サイパンやテニアンなど旧南洋群島では県出身者およそ1万2千人が戦いに巻き込まれて命を落とし「もう一つの沖縄戦」と呼ばれています。

当初は明日の出発を予定していましたが台風2号の影響で予定を前倒しての出発となりました。

▽両親と妹を亡くした宮里善孝さん
「自分の生まれも向こうだし(犠牲になった)両親も妹も向こうにいるから機会がある度いつでも行きたい気持ちです」

▽サイパンで兄と妹を亡くした崎浜洋子さん
「向こうで亡くなった兄と一番下の妹がいるんですよその御霊を慰めて、兄妹に会いたいためにどんなことがあっても行くという気持ちでいました」

一行は、3日にテニアン島で4日にはサイパン島で慰霊塔を参拝する予定です。