20代半ばで転職3回目。人事のプロはどう評価する?先日、「教えて!goo」で「働きたくなさすぎる……転職3回目の20代半ば、どう生きる?」という記事をリリースした。厚生労働省の発表によると、大学を卒業後、3人に1人は3年以内に会社を辞めてしまっているという。仕事における価値観が多様化している今、転職にマイナスイメージを持つ人は少ないだろう。しかしながら、「20代半ばで3回目」というのは、少し多過ぎる気も……。こういう人は、どのように判断されるのだろうか。キャリアカウンセラーに聞いてみた。

■「短い期間での転職を繰り返しやすい人」の内的要因3タイプ

話を伺ったのは、プロフェッショナル・キャリア・カウンセラーの久保田一美さん。若いうちに転職を繰り返してしまう人には、次の3タイプが多いのだという。

「1つめは、志が無い人。高校や大学を卒業した後は『就職するのが当たり前』と、何となく周りに流されて就職するのですが、働く意味や、やりたいことを持っていない人です。2つめに、忍耐力が無い人。ルーティーンワークに飽きてしまったり、何かを乗り越えた経験が無かったりすると、すぐに仕事を辞めてしまいがちです。3つめは自我が強い人。自分はすごく仕事ができると思っていて、『もっと違う場所で活躍できるのではないか』と思っているのがこのタイプです」(久保田さん)

会社の業績悪化や劣悪な労働環境といった外的要因で辞めた場合を除き、内1的要因で分析すると人事の評価もこの3種類なのだとか。さらに細かく聞いてみると、3回の転職のうちすべてが異業種や異職種だった場合は「志が無い」、すべて同業種や同職種だった場合は「忍耐力が無い」と判断されてしまうとのこと。

「20代半ばというのがキーポイントです。転職回数が1回であれば『どうしても行きたい会社があった』、『夢を追いたい』など、人事に良い印象を与えることができると思います。これが40代、50代であれば、『色んな業界を見てきたことで、伝統的な業界に一石を投じることができる』ことがアピールポイントになります。しかし、20代半ばで同じことを言っても疑問符が付くと思います」(久保田さん)

「業界に新しい風を吹かせる」方向のアピールをしたいなら、異業種・同職種の転職であればまだマシだが、1社における勤続年数が極端に短い若者が言っても説得力には欠けるだろう。

■転職回数の多い人が面接でアピールすべきポイントとは?

転職回数の多い人がアピールすべきポイントは、短い就業期間のなかでもそれぞれの会社で達成したことや貢献したこと、そして自分は何ができるのかという点にあるという。

「過去の実績と未来の貢献、これが転職回数の多さをプラスに変える唯一の方法です。半年間や1年間のなかでも、何かしらやれたこと、自分だからできたことがあるはずです。例えば、自分の仕事の範囲じゃないことでも、業務上の問題を発見し、提案したら通った……など。なかなか自分でアピールポイントに気づくことは難しいので、客観的に判断してもらうと良いかもしれません」(久保田さん)

可能なら、前の職場の同僚または先輩や、専門のキャリアカウンセラーなど、第三者に意見を聞いてみると新たな発見ができそうだ。

「人事の経験が長い人なら職務経歴書と履歴書を見た時点でどんな人か見抜いてしまうので、面接では書類に書いたことと相違がないかどうか、ということもポイントです。また、退職理由は『上司との折り合いがつかなかった』『仕事がつまらなかった』など、マイナスなことはあえて言う必要はありません。『次の会社に移りたい』と思ったプラスの理由が退職理由になるのが一番良いですね」(久保田さん)

結局のところ、どの会社も長く働けて、会社に貢献できる人を探しているのだと久保田さんは話す。ベンチャー企業や外資系企業の方が転職回数に関しては柔軟に見てくれそうな気もするが、そういった企業こそ即戦力を求めているので、ヘッドハンティングされる位のスキルが無いと厳しいのだそうだ。若いのに転職回数が多い人は、それだけでマイナスからの厳しいスタートとなる。そのため、1回目、2回目の転職活動とは発想を変えることが必要だ。既に会社を辞めてしまった人はもちろん、現在辞めようか悩んでいる人も参考にしてみてはいかがだろうか。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)