恋人の家族の葬儀。参列すると失礼?しない方がもっと失礼?葬儀は故人との最後の別れを言う場である。ゆえに日常生活では気にならないような些細なことでも問題となりうる繊細な場であり、そこでのルールも慣習によって決まったりと、一見すると判断に迷う事例が多く見られる。今回はそんな事例の一つとして「恋人の親戚が亡くなった場合にその葬儀に行くべきか行かないべきか」という問題を取り上げてみたい。やはりこれは判断の難しい問題のようで、「教えて!goo」にも「彼女の父親が亡くなりました」という投稿がなされている。

■行くのが失礼?行かないのが失礼?

難しい問題だけあってこの投稿に寄せられた回答も意見が割れている。

「私は、マナーとご家族の気持ちから考えて、行く必要はないと思います。(中略)…葬儀(お通夜・告別式)と言うのは、故人にとって、とても大事で神聖な時間です。遺った家族にとっては、とても貴重な時間です。そっとしておいて欲しい。そんな心境ではないのでしょうか?」(fizee160さん)

「お互いに紹介をしていないとのことですので、参列しなくても失礼ではありません。逆に弔問することで『誰?』といった感じにならないか心配です」(samurai152さん)

「最後のお別れも将来を約束している方なら遠慮無くされても良いと思います」(noname#89024さん)

■専門家の意見は?

この問題を解決できる明瞭な手段はないのか? 数々の葬儀を執り行ってきたという心に残る家族葬の葬儀アドバイザーに話を伺った。

「この問題を考えるにあたって重要なポイントは二つあるのですが、前提として大事なことは、そもそも相手方の家族と親しくしていたかどうかです。これを踏まえた上で重要なポイントが二つあります。
(1)そもそも本人が、その故人様とご家族の為に心からをお悔やみの気持ちを伝えたいと思っているかどうか。
(2)恋人からだけでなく、他のご家族も参列を望んでくれているかどうか。
本人も希望し、また家族もそれを望んでくれているのであれば、あとは何の問題もないでしょう。きっと故人様も喜んでくれるはずです」

やはり参加者本人の意向だけではなく遺族がどのように考えるかも大きな要因となるようだ。最後にアドバイザーはこのように付け加える。

「最後に、もしも本当にこのような状況になった場合は、是非施行をする葬儀社にも事前に確認を取ることをおすすめします。なぜならば、葬儀は地域によって慣習が異なるため、良かれと思ったことが逆に失礼にあたってしまうこともあるからです。葬儀は、故人様との最後の別れとなります。『あの時にこうしておけばよかった』という後悔が残ってしまうようなことだけはあってはならないでしょう」

葬儀のしきたりで悩む原因の一つにはやはり私達が葬儀とそこまで関わりがないことがあるだろう。なればこそ、その道のプロである葬儀関係者に相談してみるというのも一つの方策ではないだろうか?

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
「葬儀の参列者を遺族や近親者など、本当に故人を亡くした悲しみを共有できる方だけに限定」し、「世間体を重視している感のある告別式を簡素化」する家族葬の提案を行う。

(島田俊)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)