変わり種のポータブルディスプレイ「StanbyME Go (27LX5QKNA)」をLGが海外発表した。価格は117万ウォン(約12.5万円)。韓国では6月7日より販売開始予定とされているが、日本での発売は不明となる。

この製品は、わかりやすくいえば専用のアタッシュケースに一体化された27インチ大画面タブレットだ。内蔵のバッテリーにより、どこでも動画や音楽を再生したり、ゲームで遊んだり、あらゆる用途に利用できる。

また本製品は、ピクニックやキャンプなどのアウトドアレジャーに持ち出すことが想定されている。ケースは頑丈にできており、米軍調達規格のMIL-STD-810Hに準拠。ケースを開くとディスプレイが現れ、備え付けの回転可能なスタンドによって、横/縦いずれの画面でも使用できる。もちろん、テーブルのように平たく置いて使うことも可能だ。

OSはLGのスマートテレビが採用するWebOSなので、YouTubeからNetflix、Amazonプライム・ビデオ、Apple TV+など主要な動画サービスのアプリはほとんど用意されている。また、Dolby Atmosに対応する4基のスピーカーを内蔵しているため、対応する映像ソースとの組み合わせで、拡がりあるサウンドが期待できそうだ。

入出力端子にはHDMIを備えており、Nintendo Switchなどのゲーム機や、映像機器を接続できる。Wi-Fiを経由してiPhoneやその他デバイスからAirPlayなどのミラーリング再生をすることも可能だ。その他Bluetooth 5.0に対応するほか、USB 2.0端子も備えている。

ディスプレイの解像度は1920×1080px(フルHD)。最近の27インチディスプレイ向けの解像度としては若干低めだが、おそらくはバッテリーの駆動時間を考慮しての仕様選定かもしれない。ただ、それにしては、1回の充電で約3時間という駆動時間は短すぎるような気もする。

大きさは670×119×433mmで、重さは12.7kg。ピクニック用としてだけではなく、出先でプレゼンする機会の多い営業職などにも重宝しそうな製品だ(少々重たいかもしれないが)。

ちなみに、LGはStandbyMEシリーズの初代製品として、キャスター付きスタンドディスプレイの「LG StanbyME」を2021年に発表しているが、こちらも日本では未発売だった。

Source: LG