◆家族を責めずに、環境を変える

「靴を揃えなさ〜い!」「どうして早く支度できないの?」。家族に声を荒らげてしまって悩んでいる方、よくいらっしゃいます。

家族を責めるとはじまるのは......、そう、けんかです。

相手の気持ちを変えるってすごく難しい。そこに立ち向かうには、ものすごくパワーが必要ですよね。だから私がいつも意識しているのは、「家族を責めずに、環境を変える」ということ。

靴を揃えられない子どもが悪いわけではない。
しつけができなかった私が悪いわけではない。

「だ〜れも悪くなく、ただ、靴を揃えたくなる環境じゃなかっただけなんだ!」と思うようにするのです。誰かを責めるのではなく、「靴を揃えたくなる環境ってどんなことだろう?」そう考えたり行動することのほうにパワーを使います。

わが家の場合は、玄関に靴の型を書いた紙をクリアファイルに入れて置いてみたところ、子どもたちが「なにこれ〜!」と喜んで靴を揃えてくれました。いつかはこのシートがなくてもできるようになるのが理想だけれど、まずは「靴を揃えること」を意識する良いきっかけになりました。

そして先日は、夫がエアコンをつけっぱなしで寝てしまい、「も〜! 電気代すごくかかってると思う!」と言ってしまいました。「忘れるときもあるやん!」と言い返されてしまい、とっても険悪なムードに......。そうだそうだ、夫を責めてもなにもはじまらない。

そこで私が思いついたのは、エアコンのタイマー機能を使うこと。寝る時間になったら自動で消えるように設定しておけば、消すのを忘れても問題ないし、これならバッチリ!

「さっきはごめん、言いすぎた〜。これからはタイマーを設定しよう!」

そうすると、夫が設定をしてくれて、仲直りをしました。

こんなふうに、日常のささいな出来事も、環境から変えていくことによって、家族がまるくなっていくのではないかな、と。

これからもずっと意識しておきたいことのひとつです。

(出典:『わたしの暮らし、かえる、かわる。』)

【著者紹介】
Emi(えみ)
整理収納アドバイザー。「家族のシアワセは、暮らしの基本となる『家』から。」をコンセプトに、2008年ブログ「OURHOME」を開始。大手通販会社で、8年間の企画職を経た後、2012年独立。現在は、収納プランニング、各種セミナー開催、商品企画プロデュース、執筆活動など多彩に活躍。2015年には兵庫県西宮に「OURHOMEくらしのレッスンスタジオ」を立ち上げる。近著に『おかたづけ育、はじめました。』『子どもと一緒にこんなこと。』(以上、大和書房)、『スチールラックのすごい収納』(ワニブックス)などがある。暮らしや子育てのアイデアを発信し続けるブログ「OURHOME」は現在月刊170万PV。NHK「あさイチ」「まる得マガジン」などメディアでも活躍の場を広げている。男女の双子の母。