何年も低迷していた阪神を優勝争いするまで浮上させ「亀新フィーバー」を巻き起こした亀山つとむ(努、47)氏のお宝は、ともにファンを熱狂させた新庄剛志が阪神で最後に使っていたバットだった。タイガースでの新庄の背番号「5」がグリップエンドに刻まれ、当時使っていた「SHINJYO」という綴りが記されたバットと新庄との思い出を亀山氏が語った。

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 現在、これは我が家の傘立てに立っているので、お宝といっていいのか複雑な気持ちなんですが(笑い)、正真正銘、新庄剛志が阪神時代に使った最後のバットです。

 新庄は2000年オフ、FAでMLBのメッツに移籍。僕は1997年に引退していたので、野球評論家として鳴尾浜球場の室内練習場へ最後の練習を取材にいったところ、練習後に直接手渡されたものです。彼は「世界の新庄になるので、間違いなく値打ちが出ますよ」くらいのノリでした(笑い)。
 
 実際、イチローより早くサヨナラ安打、満塁本塁打、Wシリーズ出場など日本人初の記録を数多く作ったのはさすがでしたけどね。

 ちなみにMLBから日本球界へ復帰した時にもお宝を期待しましたが、土産は自慢話しかありませんでした(笑い)。

撮影■作田祥一

※週刊ポスト2016年10月7日号