原口元気の3試合連続弾で宿敵・オーストラリアと敵地で引き分けたサッカー日本代表・ハリルジャパン。ロシアW杯に向けた最終予選B組で3位に浮上したが、いまだ出場圏外のままだ。この結果に元日本サッカー協会副会長の釜本邦茂氏は手厳しい。

「アウェーで勝ち点1というのは、まずまずの結果かもしれないが、十分勝てた試合だった。ハリルホジッチ監督の選手起用には首を傾げざるをえない。前のイラク戦で活躍した清武(弘嗣)を先発から外したのも解せない。代わりにフル出場した香川(真司)は結局、何もできなかった」

 ハリルは1トップとして起用したエース・本田圭佑についても、「本田がもっとパフォーマンスが良ければ勝てたと思います」と名指しで批判。その割には後半39分まで本田を交代させないなど、迷采配は相変わらずだった。

「とにかく選手交代が遅すぎる。本田と交代した浅野(拓磨)は20〜30分やらせたかった」(釜本氏)

 アウェーでの格上とのドローにハリルは胸を張ったが、月内に日本サッカー協会がハリルの采配を検証する技術委員会の開催を決めるなど、むしろ監督交代のムードは高まる一方である。スポーツ紙サッカー担当記者がいう。

「日本サッカー協会としては5大会連続のW杯出場は至上命題。戦い方に光明が見えないハリルを更迭しようとする動きは水面下では進んでいる。戦績だけでなく、本田と試合中に激しく口論するなど、選手からの信頼を得られていないのも大きな問題となっている」

 9月にリオ五輪代表監督の手倉森誠氏を代表コーチとして送り込んだことも、ハリルへの不信感を物語っている。サッカージャーナリストの財徳健治氏が解説する。

「ハリルを更迭した場合、手倉森氏をA代表の監督にスムースに昇格させるための人事です。ただ、あくまでもワンポイントになると思います」

 では、真の後任候補は誰か。

「3月に協会会長に就任した田嶋幸三氏は『代表監督は日本人』が持論です。筑波大学出身の田嶋氏は“筑波閥”の中から、国内三冠(J1リーグ、天皇杯、ルヴァンカップ)の実績を持つガンバ大阪の長谷川健太監督や川崎フロンターレの風間八宏監督を推していると囁かれています」(担当記者)

 絶対に負けられない戦いが続く中、決断は迫られている。

※週刊ポスト2016年10月28日号