今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックなど“マニアックな知識”までを掘り下げていく『関ジャム 完全燃SHOW』。

5月28日(日)の同番組では、常田大希を特集。椎名林檎も緊急出演し、“常田の知られざる素性と魅力”に迫った。

◆「総合演出しながら源泉を産む作家」

King Gnu、クリエイティブコレクティブ・millennium parade、クリエイティブレーベル・PERIMETRONに加え、米津玄師との共作やSixTONESへの楽曲提供、さらにはチェロ演奏と多方面で活躍する常田大希。

そんな多彩な常田を学生時代から知る人物こそ、椎名林檎だ。

2人の出会いは常田の学生時代。King Gnu以前、常田が東京で開催した初ライブに椎名が足を運んだことがきっかけだとか。

椎名は「(常田の)当時の作品を聞かせてもらって、クリエイターとして、なんなら音作りの先輩として音についてやり取りしていた」と、当時を振り返る。

また、常田の魅力について、椎名はこう語る。

「オリパラの代役を務めてほしいと思ったこともそうなんですが、私としては常田氏のことを『初めての同業者だ』と感じていた。自分にとってはそれが他のアーティストさんとの大きな差です」(椎名)

さらに、「特定のパートに特化した職人」ではなく、「時間芸術全般のコントロールにこそ関心があって、その全体の起承転結でメッセージを遺すべく、素材からていねいに作っている人」と絶賛。「総合演出しながら源泉を産む作家として、常田氏は唯一無二だと思います」と、その魅力を熱く語った。

一方、millennium parade × 椎名林檎による最新曲『W●RK / 2〇45』でのコラボについて「照明、カメラ、一つひとつの職人さんを貴んで大事になさるから、(現場の)みんなが気持ちいいのかなと。いろんな項目に関して通」と、MV制作の裏側を告白した椎名。

常田も「1からみんなで作ってきた。立ち位置が分かれてなくて、子役の親御さんをいかに怒らせないとかも…」と、アーティストの枠にとらわれず意外な仕事までこなしていると明かした。