PRESIDENT 2016年7月18日号 掲載

■金利低下を嘆くよりいい商品を探し選ぶ

マイナス金利政策により、預金金利は目を凝らさなければ見えないほどの水準まで下がっています。

「タンス預金、普通預金、定期預金、どれが一番マシか?」というお題を頂きましたが、まず述べておきたいのは、冷静に考えるとゼロ金利の影響は思うほど大きくない、ということです。

そもそも低金利は今にはじまったことではありません。ゼロ金利政策が導入される前0.02%だった普通預金金利が今は0.001%と、たしかに金利は下がりました。100万円を1年間預けた場合の利息は200円から10円に減りますが、実のところ、わずかな変化と捉えることもできます。

アベノミクスで円安が進み(今は円高ですが)、食料品など、一部のモノの値段は上がりましたが、ユニクロが低価格路線に戻すなど、物価は上がりきらない状況。つまり、お金の価値は下がっておらず、元本をキープするだけでも資産の実質的価値は増えることになります。今のところ、お金が大きく増えなくても問題はないのです。

ただし、アベノミクスが物価上昇率2%を目指している以上は、「少しでも有利なものを選ぶ」という習慣を身に付けておくのが賢明です。

預金なんてどう選んでも大差ないと思っている方が多いようですが、実は銀行によって預金金利には大きな差があります。いい商品をしっかりと選べば、ゼロ金利政策前にメガバンクが付けていた金利よりも高い金利を得ることも可能です。金利低下を嘆くより、いい商品を選ぶほうが建設的なのです。