PRESIDENT 2016年6月13日号 掲載

同じように働いていても、老後の生活には驚くほど差が出てしまう。そこで、役員経験のある「金持ちじいさん」1000人を対象に、生活習慣調査を実施。さらに、「金持ちじいさん」をよく知るお三方にその分かれ目について語ってもらった。

※調査期間:4月20日〜5月10日調査対象:元役員、あるいは事業責任者等の経験を有する60歳以上の男女調査方法:インターネット調査(サーキュレーション)

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金持ちじいさんは……[A]ランニングをする[B]健康診断に行く

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■若者との交流が最も効果的なアンチエイジング

「金持ちじいさん」は健康に対してどう考えているのか。シニア向け人材マッチングサービスを行うサーキュレーションの代表取締役・久保田雅俊氏は語る。

「そもそも私は『金持ちじいさん』という単語を使いたくないくらいで、彼らは自分のことを『じいさん』『シニア』だとは思っていないんです。そして、実際に見た目も頭の中も若く、若者以上にアクティブで、まったく『じいさん』『老後』という言葉が似合いません。

基本的に彼らは朝型の健康的な生活をして、よく働きます。働いて、若い人と交流することが最高のアンチエイジングになっているんじゃないでしょうか。体力があるだけあって、スポーツ好きな人も多いです。なかには、朝5時頃起きて軽く走ったり、ウオーキングをしたりしてから仕事に行くという人も。彼らのバイタリティには本当にいつも驚かされます」

久保田氏によれば、彼らが好きなスポーツは、ゴルフ、テニス、ランニングなど。ジム通いを習慣にしている人も多く、特に体力がある人はトライアスロンや海外でのフルマラソンに挑戦することもあるという。彼らの生態を見ていくと、たしかにまったく「じいさん」的なところがない。定年後のスポーツといえばゲートボール一択かと思っていたが、そんな時代ではないようだ。

これはほかの2人も同意見。元銀行員として多くの経営者を見てきた菅井敏之氏も、「健康な体も含めて『幸せな老後』です。せっかく貯めたお金を生活習慣病の治療で切り崩していくようでは、本末転倒ですから。彼らにはちゃんとその意識があるので、現役時代からある程度生活を節制しているのだと思います」と付け加える。