昨今のIoT関連技術の盛り上がりのなかでは、ウェアラブル生体センサーの可能性も多方面から注目されている。

 利用者の負担にならずに生体情報を取得できる手段としては、電波を使った非接触センサーや衣服一体型やなどのウェアラブルセンサーなど、さまざまな方式が考案されている。

 そんななか、東京ビッグサイトで開催された「センサエキスポジャパン2016」で見つけたのが、アフォードセンスの絆創膏型ウェアラブル生体センサー「Vitalgram」だ。

 同社は兵庫県立大学の生体センサー研究成果に端を発するベンチャー企業で、絆創膏型ウェアラブルセンサー「Vitalgram」のプロトタイプは、すでにiOS用アプリで生体データを取得して動作する段階まで開発が進んでいる。

 心電や体表温度などを始めとした生体情報に加えて、3軸加速度センサーや環境温度、相対湿度、大気圧力なども取得し、データをBluetoothで送信する。本体重量は5gと軽量で、中心部がフレキシブルな素材のため折り曲がっても問題なく、まさに絆創膏状に貼り付けることで、利用者にとって負荷の少ないセンシングが可能となる。

 「Vitalgram」はヘルスケアなどの長期的な健康管理から高齢者や乳幼児のケア、運転手や危険環境下の労働者の健康管理など、さまざまな分野での利用が想定されている。

 現在のプロトタイプの仕様はUSB経由での充電式、定格稼働時間約30時間。シリコンゴムパッケージに実装した状態でのサイズは26x51x5mm、重量約5gとなっている。また無線給電によるワイヤレス充電モデルも暫定仕様として展示されていた。

 小型軽量な生体センサは、量産効果などで大幅にコストダウンできることも期待されており、実際に手軽な価格での導入を目指して開発が行われているという。