ドコモは19日、Androidスマートフォン7機種をはじめ、2016年冬の新モデル13機種を発表した。ソニーモバイルのフラッグシップ端末「Xperia XZ」や同社のコンパクト機「Xperia X Compact」、LGのハイエンド端末「V20 PRO」、端末価格約650円の格安スマホ対抗モデル「MONO」など注目機が揃った。



 ドコモによる、LTEをさらに高度化したLTE-Advancedの通信方式を活用するネットワーク通信サービス「PREMIUM 4G」は、「MIMO拡張」や「QAM拡張」の技術導入により、2017年3月に国内最速となる500Mbpsへ到達を予定。東名阪約70都市で500Mbps超、また東名阪以外でも全国約730都市で400Mbps超の高速LTEネットワークが利用可能になるという。今回発表の端末もソニーモバイルのXperia XZと、LGのV20 PROがこれをサポートすることになりそうだ。

 スマートフォンは新たに256QAMを利用して、2GHz/1.7GHz/800MHzの帯域を束ねるキャリアアグリゲーションにより受信時最高速度500Mbpsを実現。モバイルWi-Fiルーターは4×4 MIMOにより受信時最高682Mbpsの高速通信のサポートへと向かう。

 スマホに搭載されている加速度、ジャイロ、近接センサーをドコモが独自に開発したアプリで制御しながら、電話の応答や発信など基本操作がより手早くできるようになる「スグ電」は、2016年夏新製品に搭載された機能がさらに進化。スマホを振ると通話履歴画面を表示したり、2回振ると通話を切れる機能を追加して使い勝手を向上させた。新しいスグ電はキッズケータイを除く全てのモデルが搭載する。

■ハイエンドシリーズの新しい最上位機種「Xperia XZ」

 今年の秋に発表されたXperiaシリーズの新しいフラグシップモデル「Xperia XZ」はドコモからも発売されることが決まり、これで国内3キャリアが取り扱うことが明らかになった。ドコモも日本だけのカラバリとなる「ディープピンク」を揃える4色で展開する。発売予定時期は11月上旬。

 ディスプレイは約5.2インチのフルHD解像度。CPUのチップセットにはクアルコムのSnapdragon 820を採用する。本体は防水・防塵対応。

 特徴は新開発の「トリプルイメージセンシング技術」により、AF性能や色再現性を高めた静止画撮影と、動画撮影時に効果を発揮する5軸手ブレ補正を採用する23MPの高機能カメラ。インカメラも13.2MPと高画質。音楽再生はソニーの独自技術DSEE HXの採用により、CDリッピングやMP3ダウンロード音源もハイレゾ相当の高音質で楽しめる。

 バッテリーの容量は2,900mAh。さらなる長寿命化を実現する「いたわり充電」の機能も搭載。高速のプレミアム4G対応により音楽・動画配信も快適に楽しめる。

■人気のコンパクト機「Xperia X Compact」は国内ドコモのみ取扱い

 こちらも秋にグローバルモデルが発表されたシリーズのコンパクト機「Xperia X Compact」が、日本国内ではドコモが単独で展開することが発表された。発売予定時期は11月上旬。キャリアの型番はSO-02J。カラーバリエーションはミストブルー/ホワイト/ユニバーサルブラックのほか、日本ではソフトピンクも販売される。

 またグローバルモデルは非対応だった本体の防水・防塵仕様をサポートした。USB Type-C端子もキャップレス防水対応だ。

 画面サイズは約4.6インチ、解像度は1280×720画素。CPUのチップセットにはXperia XZよりも下位にあたるクアルコムのSnapdragon 650を採用する。RAMは3GB、内蔵ストレージは32GB。LTEネットワークの最高通信速度は下り262.5Mbpsまで。

 Xperia XZと同等のハイクラスなメインカメラと周辺機能を搭載。インカメラは5MP。音楽再生はハイレゾ対応で、DSEE HXのアップコンバート機能も搭載している。

■高音質を追求したLGのハイエンド機「V20 PRO」

 LGエレクトロニクス製のハイエンド端末「V20 PRO/L-01J」は約5.2インチ、2560×1440画素のQHDディスプレイを搭載。プラットフォームにAndroid OSの最新バージョン“Android 7.0 Nougat”を初期搭載した点に注目だ。カラバリはチタンの1色。発売予定時期は来年2月。CPUのチップセットにはクアルコムのSnapdragon 820を採用する。RAMは4GB、内蔵ストレージは32GB。

 カメラはメイン側が約16.1MPと約8.1MPのデュアルレンズユニット仕様。F値1.8、広角135度をカバーする高画質なレンズと手ブレ補正による快適な静止画・動画撮影を実現。フロント側カメラユニットは約5.1MP。

 音楽再生も北欧のオーディオブランド、バング・アンド・オフルセンのエンジニアがチューニングを行ったシグネチャーサウンド仕様。本体背面にはロゴが刻印され、専用のイヤホンも付属する。オーディオ再生はハイレゾ対応。デジタル入力の音源を4つのDAC回路により、ノイズを抑えて高精度にアナログ信号に変換する「Quad-DAC」の技術を採用した。ESS Technology社製のDACチップを搭載した点も注目される。

■ドコモオリジナルスマホ「MONO」

 スマホ入門層をターゲットに、ベーシックな機能を揃えながらデザインや基本性能の向上も追求したドコモのオリジナルスマホ「MONO/MO-01J」が登場。メーカーはZTE。画面サイズは約4.7インチ。Android OS 6.0を搭載。カラバリはブラックとホワイトの2色。発売予定時期は12月上旬。価格は税込648円(12ヵ月以内に解約の場合、違約金が発生する)。

 VoLTEによる明瞭な通話やスグ電に対応。本体は防水・防塵設計とし、内蔵メモリーのほか外部記憶媒体としてSDカードも利用できる。メインカメラは13MPで、音楽再生はハイレゾにも対応。

 本体の表裏に強化ガラス、メインフレームにはアルミを採用し質感も高めた。側面には画面を見ずにマナーモードに切り替えられるよう、ガラケーのようにマナーモードスイッチを設けて使いやすさを高めた。他のラインナップよりも低価格であることも特徴としてうたっている。

■オンキヨーがサウンドをチューニングした「arrows NX」

 富士通コネクテッドテクノロジーズ製のフラグシップ端末「arrows NX/F-01J」は約5.5インチのIPS-NEO液晶を搭載。解像度はフルHD。2.0GHzのクアッドコアCPUを採用する。カラバリはカッパー/ホワイト/ブラックの3色。発売予定時期は12月上旬。

 本体の強度を高めて、落下による画面割れに強いスマホへと進化した最新のarrowsは、一般男性の耳の位置に相当する1.5mの高さから、26の方向でコンクリートの地面に落としても画面が割れないよう設計。独自試験を繰り返し実施して強度性能を確かめた。

 また強化アルミ素材の採用や、独自の折り曲げ負荷や落下時の衝撃に強い新構造「SOLID SHIELD」によりハードな使用にも対応できる。MIL規格にも準拠した。バッテリーは約3日間持続するタフネス設計。arrowsの上位シリーズが採用する虹彩認証も、認証精度をさらに高めて搭載する。

 サウンドはオーディオブランドのオンキヨーの開発陣と共同設計。音楽再生はハイレゾ対応。ディスプレイの再現色域をDCI規格に準拠させたことで、5.5インチの画面に高精細な動画・静止画を表示できる。メインカメラは23MP。

■シャープからは簡単スマホ「AQUOS EVER」

 シャープからは使いやすさにフォーカスしたスマートフォンのスタンダード機「AQUOS EVER/SH-02J」が発売される。低価格端末として、スマホ入門層にも最適な端末としてアピールする。画面サイズは約5.0インチ、カラバリはシャンパンゴールド/ホワイト/ブラック/ローズピンクの4色。発売予定時期は11月上旬。

 シャープ独自の省電力駆動に対応する液晶ディスプレイIGZOの採用により省エネ設計が進化。電池持ちは3日間を実現。本体は防水・防塵仕様としたほか、フレームとガラスを強化ガラスで覆うラウンドデザインにより、持ちやすさとキズへの耐性も高めている。指紋認証機能の搭載やインカメラの性能アップもトピックスとしている。

■682Mbpsのプレミアム4G対応Wi-Fiルーター

 モバイルWi-FiルーターはNECプラットフォームズ製「Wi-Fi STATION/N-01J」が来年3月に発売される。2.4インチのディスプレイを搭載。4×4 MIMO対応により、ドコモのプレミアム4G最速682Mbpsの受信速度を実現。LTEネットワークは2GHz/3.5GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHzの各帯域をサポート。海外ローミングには非対応。アンテナを内蔵するクレードルと組み合わせて屋内でも快適な通信が楽しめるのが特徴。

■ディズニー・モバイルやらくらくホンにも新機種

 ドコモ版ディズニー・モバイルの端末は、ディズニーシー15周年のアニバーサリーがテーマ。水の世界を再現するスワロフスキーのクリスタルを散りばめたオリジナルカバーを同梱するほか、カバーとセットで楽しむ多彩なディズニーのコンテンツが揃った。

 富士通製のシニア向け携帯電話“らくらくホン”はVoLTEによるクリアな音声通話や、ワンタッチダイヤルによる簡単通話機能を特徴とする。会話を録音できる迷惑電話防止機能なども充実させた。

 富士通コネクテッドテクノロジーズの“らくらくスマートフォン4”はVoLTE HD+に高音質通話対応や、広角レンズを搭載する13MPのカメラ機能が特徴。Google Playにも対応するので、シニア層も簡単にLINEなどのアプリをインストールして楽しめる。

 富士通からは抗菌・防水対応の“キッズケータイ”も登場。電話位置の通知や、Bluetoothでつながっている親のスマホとの通信機能など家族をつなぐ安心機能を充実させた。

 本体二つ折りタイプのVoLTE対応携帯電話もシャープとパナソニックから発売される。パナソニック製の「P-smartケータイ/P-01J」はAndroid OSヲ搭載。独自技術「プレミアムトーク」による聴きやすい音声を実現。ボタンのデザインを押しやすいかまぼこ型として工夫を凝らした。シャープの「AQUOSケータイ SH-01J」はVoLTEやWi-Fi通信に対応。「でかレシーバー」の搭載によりクリアな音声通話を可能にする。メインカメラは8MP。海外でも使えるGSM対応として、ビジネスユースにも最適なフィーチャーフォンとしてアピールする。