2016年10月13日、環球時報は「宇宙開発競争に各国が名乗り、米国には中国に追い抜かれるとの懸念も」と題した記事を掲載した。

冷戦時代、米国と旧ソ連は宇宙開発競争を繰り広げた。そして21世紀の現在、今度は米国と中国の宇宙開発競争が激化している。米国は火星探査という壮大な計画を推進しているが、予算的な制約もあり計画は遅れがちだ。その一方で中国は急ピッチで宇宙開発を進めている。このままでは中国に追い抜かれるのではとの不安も広がっている。11日付米誌ナショナル・インタレスト電子版は、火星探査は国家安全保障に直結しているとの記事を掲載し、米国民は宇宙開発を支持するべきだと呼びかけた。

もっとも宇宙開発は競争だけではない。英紙デイリー・テレグラフは欧州連合(EU)とロシアの共同プロジェクトである火星探査計画について取り上げた。EUは2001年に中国との共同プロジェクトも実施している。もし米中の協力が実現すれば、大きな商業的価値が生まれることは間違いないが、米国は米航空宇宙局(NASA)に中国との協力禁止を指示している。米通信社ブルームバーグは協力禁止は近視眼的な方針だと批判した。

中国国際問題研究院米国研究所の滕建群(タン・ジエンチュン)所長は環球時報の取材に答え、米国がこれほど懸念するのは宇宙空間の覇権を狙うという野心があるためだと指摘した。現実には中国はいまだ宇宙開発の後進国であり、一歩一歩着実に歩みを進めることが重要だとコメントしている。(翻訳・編集/増田聡太郎)