2016年9月19日、中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官は稲田朋美防衛相の南シナ海をめぐる発言について、「周囲への反応が鈍くなることほど悲しいことはない」「日本は欺瞞(ぎまん)もいとわず、自国の観点を関係国に押し付けようともくろんでいる」という言葉でこれを非難した。20日付で海外網が伝えた。

19日の定例記者会見で出た「稲田防衛相は訪問先の米ワシントンで、米海軍と南シナ海で共同訓練を行う考えを表明し、周辺国との連携を強化する方針も示した。中国はこれをどう見るのか」との質問に答えたもので、陸報道官は南シナ海問題における日本のこのところの動きを「尋常ではない」と指摘、「『周囲への反応が鈍くなることほど悲しいことはない』という言葉を思い出させる」と語り、日本が大勢を見極めていない、もしくは直視を拒んでいるということが分かるとコメントした。

その上で、「本来何事もないはずなのに、一部の非当事国がかき乱したためにコントロールできるはずの意見の対立が突出化した」と述べ、「地域の国々は自国の根本的利益がどこにあるかを最終的に理解し、地域の共通認識に立ち返って南シナ海問題を適切に処理することで同意した」と説明。「日本は『国際社会』の幌をかぶって問題をかき乱した。国際社会の中で少数派であるという現実に直面し、数カ国の取り込みを図ったが、孤立が進む中で欺瞞もいとわず自国の観点を関係国に押し付けようともくろんでいる」などと非難した。さらに日本への「注意喚起」として、領土主権・海洋権益の保持、東南アジア諸国連合(ASEAN)との間で南シナ海問題を適切に処理していく考えを改めて示した。(翻訳・編集/野谷)