2016年9月19日、韓国・世界日報は、働く韓国人の実に96%が「自己啓発強迫症」を患っていると報じた。

記事によると、始業前や退勤後の時間を活用し自己啓発にいそしむ「サラデント族」が韓国で増えている。「サラデント」とは、給与を得て働く「Salaryman」と学生を意味する「Student」を合わせた造語で、働きながら学生のように勉強を続ける人を指す。仕事以外の時間の「自分磨き」は日本のサラリーマンにも珍しいことではないが、韓国ならではの特徴は、「他人に後れを取らないため」とか「もっと良い職場に移るため」に学ぶ、いわば「生存型サラデント」が多いことだ。

同紙などが韓国のサラリーマン1287人を対象にアンケート調査(複数回答可)を行ったところ、回答者の76.5%が「常に自己啓発をすべき」と答えた。また、「自己啓発をしないと不安になったり後れを取ったりする感じを受ける」との回答者は、「時々そう感じる」とした人と合わせると96.0%に上った。自己啓発をすべき理由では、「働く中で不足したり必要な部分があるため」が60.2%で最多、次いで「給料の高い所に移るため」が44.3%だった。

また関心のある自己啓発分野で最も多かった回答は「職務関連の資格取得」の40.4%で、ほかに「英語力の向上」(34.6%)、「コンピューター活用能力の向上」(27.2%)などが挙がった。自己啓発にかける費用は月平均18万5000ウォン(約1万6800円)だった。

報道を受け、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。

「サラリーマンも不安、求職者も不安、学生も不安…不安じゃない層なんてないね。今や幼い子どもたちも不安な人生を送っているし、これが常識的な社会と言えるんだろうか?」
「もともと自己啓発というのは会社で生き残るためのものじゃないはずなのに、残念だ」
「やってる仕事の割に給料がものすごく安いからやりがいも感じない。その金をもらうために上司の顔色をうかがうんだから悲惨だよ」

「時々考えてみるんだけど、いったいなぜ、何のために生きてるのか、自分のことが理解できなくなる時がある」
「生き残るためだけに生きるなんて、犬や豚の暮らしと何が違うんだ?」
「休みの日に罪意識を感じるサラリーマンが半数に上るらしい。これは国が狂ってるだろ」

「時給で働かせておいて能力はスーパーマンを求める。当の幹部は遊び歩いて社員をばかにする。典型的な後進国だ」
「自分のやりたいことをやるのが本当の自己啓発なのでは?」
「これがヘル朝鮮(地獄のような韓国)の現実。移民するしかない」
「僕らの人生から削除された単語は、余裕、幸せ。ますます注目された単語は、金、生存」(翻訳・編集/吉金)