2016年9月22日、韓国・ハンギョレ新聞によると、ベトナムの有力日刊紙がこのほど、ベトナム戦争当時の韓国軍による民間人虐殺事件の生存者の証言などを報じた。ベトナムの有力日刊紙が生存者の話を取り上げるのは極めて異例という。

ベトナムの日刊紙「トゥオイチェー」は11〜17日の間に7回にわたり、ベトナム戦争当時の韓国軍による民間人虐殺事件の生存者の証言や活動の様子を報じた。「トゥオイチェー」はベトナムで最も多く発行されている日刊紙。

第6回では、生存者として昨年4月に初めて韓国を訪問したグエン・タン・ラン氏とのインタビューを掲載した。ラン氏は昨年7月にビンディン省の人民議会の代表らと会った際、1000人以上が犠牲になったビンアン虐殺事件に関して、ベトナム政府が韓国政府に3つの事項を要求するよう訴えた。1つ目はベトナムで犯した罪に対する謝罪、2つ目は生存する被害者に対する責任を果たすこと、3つ目は被害者遺族に対する責任を果たすこと。人民議会代表は昨年7月、ラン氏の要求内容を人民議会の会期に上程したという。

虐殺の生存者らが高齢化する中、ベトナムでは生存者らの証言を残すための政府レベルの努力も始まっている。クアンガイ省のグエン・タン・プ文化通信観光庁長は、「ベトナムの全ての省が持つ情報を合わせれば、虐殺から50年となる今年中に生存者の会合を組織することができるだろう」と明らかにした。ベトナム戦争終了後、ベトナム政府は民族の統合と和合を優先するために「過去を閉じて未来を開こう」とのスローガンを掲げた。そのため、韓国軍の民間人虐殺も「閉じなければならない過去」となっていた。しかし、今回の「トゥオイチェー」による報道は政府の黙認のもとで行われたとみられている。虐殺から50年を迎えた今年は、ベトナム各地で犠牲者を追悼する慰霊祭が開かれた。一方、韓国政府は軍による民間人虐殺を認めていない。

これについて、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せた。

「過ちを認めて謝罪するべき。民間人を虐殺したことは確かだ。日本がしたことは虐殺で韓国がしたことは任務遂行と言うつもり?謝罪して賠償もしよう。そうでなければ日本に堂々と謝罪を要求できない」
「アジア全体が過去の過ちを謝罪し、過去をきれいさっぱりと清算して新たな未来を開かなければならない」

「戦争中だからやむを得なかった。日本と同じ言い訳をするつもり?」
「すでに謝罪したし、被害者の証言だけでは断言できない。どこかで聞いたセリフだ…」

「韓国政府は虐殺などの問題に積極的に取り組むべき。他人に悔しい涙を流させてはいけない。韓国の品格の高さを証明するチャンスだ」
「認めていない?大統領が直接謝罪しなかったっけ?」

「ベトナムの民間人に殺された韓国の軍人もいる。韓国に謝罪を要求するなら、ベトナムも謝罪するべき」
「韓国政府は認めるべきでない。証拠があいまいで不十分だから」(翻訳・編集/堂本)