中国国家観光局が最近発表した統計によると、今年上半期、中国のアウトバンド客は延べ5900万人を超えた。この先5年で、その数は延べ6億人を超えると予想されており、中国は海外旅行大国となっている。では、中国ではなぜ海外旅行がこれほど人気となっているのだろう?中国新聞網が伝えた。

■日本・韓国・タイが人気 ダークホースは英国
旅行サイト・途牛旅游網のモニタリングデータによると、国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた7連休中に海外旅行に出かける人の7割が近場を選んでいる。うち、日本が最も人気で、以下、韓国、タイと続く。遠出の海外旅行を見ると、米国、フランス、イタリアが人気となっている。国聯証券が9月中旬に発表した報告でも、7連休中、日本や韓国、タイなどの東南アジア諸国が人気の旅行先となっていた。

特筆すべきは、今年の国慶節連休中、英国が「ダークホース」的存在となっていることだ。旅行サイト・携程の報告によると、同連休中、英国旅行が人気となっており、旅行者の数は前年同期比60%増になると見込まれている。その原因は、英国のEU離脱が決定し、旅行やショッピングにかかる費用が非常に安くなったことが挙げられる。データによると、旅行商品の平均価格は前年同期と比べて約2割安くなっている。また、同報告によると、ヨーロッパ旅行が商品価格が平均2〜3割安くなっているという。

■海外旅行が人気の理由は?
中国ではなぜ海外旅行がこれほど人気になっているのだろう?著名な旅行専門家である中国社会科学院観光研究センターの特約研究員である劉思敏氏は、「中国の旅行者の多くは、まず近くを旅行してから、遠くへ行くというスタイルをとっている。近年、国内旅行が急速に成長し、高級志向の旅行者が誕生した。そのような旅行者は、国内で一定の旅行経験を積んだ後、海外旅行へ行くようになっている。今後、そのような旅行者がさらに増加するだろう」と分析している。

また、「中国は大型連休が少ないため、連休になると、旅行へ行く人が集中する。海外旅行にはまとまった時間が必要で、同連休に海外旅行が人気になるのは、決して不思議なことではない」という。携程の専門家は、日本や韓国などへの海外旅行が今後も人気となり、その理由は、「距離が近く、時間があまりかからない」からであると分析している。(提供/人民網日本語版・編集KN)