2016年9月30日、環球網によると、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は26日、年内に中国とロシアを訪問し、両国とのパートナーシップやオープンな同盟関係を促進する計画を明らかにした。

ロシア科学アカデミー東洋学研究所東南アジア・豪州・オセアニア研究センターのセンター長、ドミトリー・モシャコフ氏は28日、露紙コメルサントの取材に対し、中国とロシアに接近するドゥテルテ大統領の外交方針は、米国の同地域における影響力に対してこれまで以上に打撃となるとの見方を示した。

モシャコフ氏は、ドゥテルテ大統領はフィリピンの外交路線を修正し、米国への過剰な依存からの脱却を図るとともに、よりバランスの取れ、現実的で、中国に敵対しない外交政策に舵を切ろうとしているとし、米国の同地域における影響力に打撃となると同時に、フィリピンやベトナム、タイ、ミャンマーを加えた「防衛ライン」によって中国をけん制しようとする計画にも疑問符が投げかけられることになると指摘した。

さらに「中国とフィリピンの接近で、米国は『反中国ベルト』の重要な手駒を失うことになる」とし、「ASEANの創始国でもあり、親欧米派のフィリピンの手で米国が同地域から排除されるようなことになれば、中国にとってはとてつもない勝利になる」と指摘している。

フィリピンが、ロシアとの軍事面での協力も望んでいることについては、「ロシア政府にとって東南アジアで最も重要な協力分野は、国家安全保障や国防だ。一方のドゥテルテ大統領は、ロシアに対し、フィリピン軍の改編への協力や武器提供を望んでいる」としている。(翻訳・編集/岡田)