2016年10月4日、韓国・朝鮮日報は、「メード・イン・コリア神話が沈む」と題したシリーズ記事で、ソウル大半導体共同研究所長・韓国半導体ディスプレー学会長などを務めた韓国の半導体の第一人者であるソウル大材料工学部キム・ヒョンジュン教授のインタビューを報じた。

キム教授が指摘する現行の工学教育の一番の問題点は、理論に偏り過ぎている点だ。韓国の最高学府であるはずのソウル大工学部に入学した学生も、黒板を前に理論教育だけを受け、半導体チップにすら一度も触れることなく卒業するという。実際に機械を見たことも扱ったこともないまま企業に就職し、「大学でいったい何を学んできたのか」と言われてしまうのだ。

またキム教授は、「詰め込み式、反復教育からもそろそろ抜け出す時だ」と指摘する。教授によると、ソウル大で好成績のAプラスを取る方法は、講義を録音し、教授が言った冗談までを記憶した後、試験でそっくりそのまま解答を書くことだという。「誤答やミスをしない勉強」をしてきた学生たちは、授業中に質問されても何も考えず「分かりません」とだけ答える。キム教授は「自分の考えや信念のない人間はクリエーティブではあり得ない」とし、「創意性とチャレンジ精神という“工学部スピリット”を強化する教育が必要だ」と力説した。

これを受け、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「今の方式も問題があるとは思うけど、もっと大きな問題は教授の資質だと思う。みんなが認める実力派の教授の講義は、そのまま聞いてもすごく役に立つよ」
「詰め込み式が必要なのも事実。何かをつくり出す時にも、それなりの公式は理解して暗記しないといけないからね」
「講義中にものすごく静かなのは確か」

「それは点数をつける教授に問題があるのでは?」
「うちの教授は30年前に自分が書いた本を使っていまだに教えてるよ」
「ソウル大だって、世界基準で見たらそのへんの雑多な大学と変わらない」
「休みを減らせ。大学は休みが長過ぎる」

「ソウルの学習塾を見れば問題は明らか。ひたすら一つの正解を得るために、過去問を決められた時間内にミスなくただ繰り返す。みんな機械みたいだ」
「中身のない大学はソウル大だけじゃない。韓国のこの先が心配だよ」
「やはりノーベル賞は他人事でしかないのか」(翻訳・編集/吉金)