2016年10月3日、他国の番組に独自に字幕をつけてシェアする中国のアマチュアグループ「字幕組」が日本の警察に逮捕された事件をめぐり、中国のネット上に「彼らの愛と情熱が注がれるこの事業の行方は?」と疑問を投げ掛ける文章が掲載された。

京都府警サイバー犯罪対策課に先月逮捕されたのは中国人の男2人だ。2人は日本のテレビアニメをインターネット上で違法に公開しており、うち1人が「字幕組」のメンバーだった。容疑者が所属する「字幕組」はメンバーの逮捕を受け、SNSに「みなさんの思いやりに感謝します。来月は何らかの影響が出そうですが、どうぞご理解を」と投稿。多くのネットユーザーから応援メッセージが寄せられ、中には「もし『字幕組』がいなかったら日本の漫画、アニメ文化も中国国内に伝わらない」「正規版を支持することは必要だが、多くの作品が日中で同時公開とはならない。なったとしても字幕は期待できない」という声もあった。

筆者は「中国国内の『字幕組』は無報酬で活動し、自分の時間を犠牲にして海外の作品を一躍有名にする」と評価する一方、ネット上に無料コンテンツが流れることで著作権者の利益に影響を及ぼすという事態が起きていることにも言及する。

また、「アニメは著作権者との協力で日中の同時公開が目指されているが、ドラマや映画などは『字幕組』がなくなれば著作権者と消費者を取り持つルートも消えてしまう」とも説明。大ヒットアニメ映画「君の名は。」の著作権担当者がSNSで違法コンテンツを視聴しないよう呼び掛けたとの情報を織り交ぜながら、「公益事業のように情熱に任せて作業をする『字幕組』が市民の好評を得ているのは事実。彼らの唯一の希望は作品をより多くの人に好きになってもらうことだ。しかし、これらは著作権侵害のもとに成り立っている」と指摘した上で、「この先、字幕組はどうやって法律を遵守しながら愛と勇気を注ぎ込む事業を進めていくのだろうか?」と締めくくった。(翻訳・編集/野谷)