2016年10月6日、澎湃新聞網によると、国慶節(建国記念日)の連休で観光地が人であふれかえる中、世界遺産にも指定されている中国四川省の九寨溝で観光客のマナー違反が深刻化している。

「童話の世界」とも称されるほど美しい九寨溝は、ここ数日、押し寄せる観光客のごみのポイ捨てに頭を悩ませている。敷地内には通路に沿ってごみ箱がいくつも設置されているもののポイ捨てはなくならず、九寨溝の水面にもごみが浮かんでいるような状態だという。

敷地内の休憩所では、ごみ箱が近くにあるにもかかわらず、弁当の容器や食べ物の包装をそのまま地面に捨てる人が少なくないそうで、清掃員の張(ジャン)さんは、「私は毎日朝6時半に来るが、この通りごみだらけだ」と頭を抱える。連休期間中はごみの量が普段の2倍になるそうだ。

九寨溝では、今年から観光客にごみ袋5万枚を無料配布するとしていたが、この活動にも問題があるようだ。清掃員も観光客も、ごみ袋を配布しているのを見たことがないと口をそろえる。九寨溝県委宣伝部の担当者は、「このプロジェクトは旅游局の担当なので…」と言葉を濁しながらも、ごみ袋の配布場所に指定されている65カ所を明かした。

しかし、この65カ所はいずれも九寨溝から比較的離れた場所にあり、九寨溝から最も近い旅行案内所ですら、配布場所に指定されていないという。さらに、同担当者は「5万枚は1日に配布する量ではなく、おそらく9月29日〜10月28日に配布する量だろう」と明かしており、1日に数万人が訪れることを考えると、とても足りる量ではない。担当者は「エコ意識を高めるための活動であって、観光客全員に求めるわけにはいかない」と話しているという。(翻訳・編集/北田)