2016年10月8日、中国の国慶節(建国記念日)の連休中には、日本にも大勢の中国人観光客が訪れているが、中国メディア・光明網は、ある定年退職した中国の男性が、日本旅行に訪れた時の感想について語った文章を掲載した。

男性は文章で、日本で驚いたことについていくつかつづっている。まず、ホテルスタッフの熱心さ・周到さ。ホテルを離れる時、スタッフが整列してお辞儀をし、手を振って見送ってくれたというが、その中に「1人の年配者がいるのが見えた」という。ガイドから、その人がホテルの支配人だと聞くと、男性は思わず驚いてしまったという。一宿泊客を見送るために支配人まで出てくることが意外だったようで、「こちらが申し訳なくなってしまう!」と感想を残している。

またある時、道を渡ろうとしていると、走ってきた黒のベンツが男性らの前で止まったことがあったという。「おかしいな」と思いながら通り過ぎるのを待っていると、運転手は男性らに向かって身振り手振りで先に渡るように伝えた。その時の様子について、「彼がほほ笑んでいたことが、我々をせかせているわけではないことを証明していた。私は本当に驚いてしまった」とつづっている。

さらに「驚き」は続く。男性らが東京都庁を訪れた際、ガイドが「ここは中国共産党の国務院のような場所」と説明したそうで、「私たちのような人間が来ていい場所なのか?警備は手薄だし、防犯窓や高い壁もない。彼らは本当に警戒心がない」と驚いたという。男性が日本を訪れたのは、ちょうど安保法案が国会を通過するころ。朝にチャンネルを回しながらテレビを見ていると、安倍首相の言葉が数分流れた後に、市民のデモの様子が映った。これを見た男性は、「日本の指導部の無能さと弱さに驚いた」という。中国であればメディアを通じてもっと指導部の立場を強調する、ということなのだろう。

このほかにも、ガイドの女性から聞いた日本の義務教育制度の充実ぶりにも驚いたようだ。男性のように、日本についてまだ不確かな情報しか持っていない中国人は大勢いる。その人たちにもっと本当の日本を知って「驚いてもらう」ことが、関係改善にもつながるのではないか。もちろん、この男性が「私は自由な人間でルールに縛られるのは嫌いだが、日本の環境の中では、ごみをポイ捨てしなかったし、交通ルールも守った」というように、ルールやマナーはしっかり守っていただきたい。(翻訳・編集/北田)