2016年10月11日、中国新聞網は北京1日ツアーのひどすぎる実態を報じた。

北京1日ツアーをご存知だろうか。万里の長城、明の十三陵、北京五輪メインスタジアム「鳥の巣」などの観光地を一気に回れるという内容だ。お得に思えるかもしれないが、以前から無認可の悪徳業者が跋扈するなど無法地帯となっている。行政は何度も取り締まりを行ってきたが、今なおその混乱ぶりは変わっていない。

9月末、記者はその悪徳ツアーを体験した。前門前の客引きからチケットを買ったが、その時のうたい文句は「50元(約770円)ぽっきり!追加費用なし!脅威の激安価格」というもの。のこのこついて行って見ると、聞きしに勝るぼったくりぶりだった。

まずバスに乗ると保険代という名目で10元。他のツアー参加客に話を聞くと参加料は80〜500元(約1200〜7500円)とまちまち。記者は最安値で参加したが、いきなり500元もぼったくられた人が見つかった。観光地に着くと「入場料は自腹」と言われ、チケット代を徴収されていく。明皇宮では入場料は40元のはずがなぜか1人140元(約2100円)も払わされた。

それでもちゃんと観光地に連れて行ってくれればいいのだが、それすらもない。事前の説明では万里の長城の一番有名なスポットである八達嶺に行くはずが、八達嶺水関へと変更された。前者は国家5A級観光地、後者は4A級観光地でまったくの別物。明の十三陵は「お墓は縁起が悪いので」とスルー。空いた時間で土産物屋を連れ回され、「皆さんの購入額がキックバックされてガイドの収入になります。がんがん買え!」と露骨に要求された。

そしてついにラスト。午後9時ごろに五輪メインスタジアム「鳥の巣」と水泳会場「ウォーターキューブ」の見学という触れ込みだった。現実はというと、スタジアム付近で下ろされ、「好きに見学してください。後は自由解散」と運転手は言ってバスは走り去ってしまった。出発地点まで送り返すことなく、郊外に取り残されてしまった。記者はこのツアーの翌々日、別の北京1日ツアーに参加した。主催者は別企業だったが、内容はほぼ同じ。完全なぼったくりツアーだ。(翻訳・編集/増田聡太郎)