2016年10月11日、スマートフォン「ギャラクシーノート7」の発火問題が長期化している中、韓国・サムスン電子はユーザーに同端末の使用中止を呼び掛けるとともに、世界全体のパートナー企業に対し、販売・交換を停止するよう要請する方針を明らかにした。中国メディア・騰訊(テンセント)が伝えた。

サムスン電子は9月2日、バッテリーに問題があると発表し、250万台を回収したが、それでも問題は収まらず、その後も事故が相次いだ。米AT&TやTモバイルは、安全性への懸念から、10日、ギャラクシーノート7の交換停止を発表。別のブランド、別のモデルを使うよう呼び掛けている。ベライゾンも同様の措置をとっている。

スプリントは対応をいまだ明確にしていないが、豪テルストラもギャラクシーノート7の交換停止をすでに発表している。サムスン電子は安全面で信頼性を失いつつあり、その影響で10日、株価は3.22%下がった。リコール、販売停止、生産停止、株価の暴落、信頼性の失墜と、「スマホの巨人」サムスン電子はかつてない危機にさらされている。

サムスン電子の端末は米国では大半が4大キャリアを通じて販売している。米国市場での販売高は602億ドル(約6兆2300億円)で、世界全体での売り上げの34%を占め、米国市場のシェアは28.8%で1位。しかし、その座を失うことはほぼ確実とみられており、その一方で米アップルは新機種のiPhone7、iPhone7Plusの販売を伸ばしている。

サムスン電子をこの窮状から脱するきっかけはどこにあるのか。中国では、現地ブランドの追い上げもあって、2013年には20%あったシェアも、現在は10%足らずにまで落ち込んでいる。ギャラクシーノート7の売り上げも低迷している。

安全面における信頼性の失墜が今後どのような影響を生じさせるかは未知数だが、もはや「スマホの巨人」ではありえないと記事は伝えている。(翻訳・編集/岡田)