2016年10月10日、中国メディア・澎湃新聞網(ザ・ペーパー)によると、道路工事で許可を得ないまま文化財である万里の長城が破壊された件について、9日、陝西省楡林市が関係責任者37人に対して責任追及、処分したことが、市の紀律委員会や文物局、交通局など複数の市政府機関から明らかになった。

中国で「長城保護条例」が施行されて10年。しかし、陝西省北部や楡林市など陝北地域の複数の場所で、明代の長城が開発工事や道路工事などで破壊されていると報じられていた。

中国各地に存在する長城の多くはいまだ文化財としての保護等級や保護範囲が定まっておらず、そのため経年による風化や破損が進んでいるが、このように人為的に破壊されるケースも少なくない。今回問題となった楡林市では高速道路建設のため、少なくとも3カ所の長城で破壊行為の疑いが出ていた。

市は特別会議を開いて対応を検討。9月14日には長城の保護を強化、明確にするための資料が発表され、さらに、他にも同様の事例がないか調査を行っていることを明らかにした。(翻訳・編集/岡田)