2016年10月13日、新京報によると、北米男子プロバスケットリーグNBAの選手が中国北京市にある慕田峪長城に自身の名と背番号を彫ったと報じられた問題について、同長城の関係者が「マナー違反を見つけても注意することしかできない」と苦しい胸の内を語った。

この問題を引き起こしたのは、NBAチャイナゲームの試合で中国を訪れたヒューストン・ロケッツのボビー・ブラウン。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に「今日、万里の長城で存分に楽しんだ」と書き込んだまではよかったが、名前や背番号を彫った壁面の画像を掲載したことで「歴史的価値があるものを破壊することに罪悪感はないのか?」などとネットユーザーからは批判の声が上がった。ブラウンは12日にこの件に関するコメントを投稿、「私は中国の文化をとても大切に思っている。うっかりやってしまった過ちをどうか許して下さい」などと謝罪したが、謝罪コメントを含め、一連の投稿がその後削除されたことが確認されている。

北京の代表的な観光スポットである長城は国内外の観光客に人気だが、その一方で観光客によるマナー違反が問題となっている。慕田峪長城旅遊服務有限公司の関係者は「長城保護条例で文字を刻んだり落書きするなどの行為は禁じられている」と指摘した上で、「われわれには法律を執行する権限も処罰する権限もない。マナー違反を見つけても止めるように注意することしかできない」とコメント。さらに、マナー違反を見つけたらすぐに声を掛けるが、観光客の数が多く管理が行き届かないという現状も説明している。(翻訳・編集/野谷)