中国人観光客がもたらす観光業界の発展ブームに対し、各国の観光業界は次々と「中国標準」を打ち出し、中国人観光客を呼び寄せようと尽力している。細かいところでは一膳の箸から、大きなところではビザ政策など、これら「中国標準」は世界各国の観光業界の中国人観光客に対する歓迎と期待を体現するものにほかならない。人民日報海外版が伝えた。

■ビザの簡略化で、出国が便利に

現在、世界各国の中国国民に観光ビザは全体的に「大いに門戸を開く」という歓迎モードの状態にある。総合旅行サイトの「Lvmama.com」でビザ業務を担当する李さんは「米国、カナダ、欧州などの国と地域では中国国民に長期のマルチビザを発給しており、セーシェル、フィジー、モーリシャス、インドネシアといった離島の国はビザ免除となっている」と紹介。

「世界で一番ビザ取得が難しい国」と言われているモロッコも、今年6月1日から中国へのビザ免除政策を打ち出している。夏休み期間中、「Lvmama.com」プラットフォームを通じてモロッコ旅行に出かけた延べ人数は同期比の倍以上に増加した。

総合旅行サイトの「Aoyou.com」のビザ部門の李総経理はこれ以外にも数多くのビザ優遇政策があると紹介している。具体的には大使館での手続き時間の短縮などで、フランスやイタリアなどは5営業日から72時間にまで大幅に短縮されている。また、申請資料の要求も低くなってきており、日本へのビザでは財産に関する要求が下方調整された。

■異国情緒に中国スタイルのおもてなし

ビザの優遇政策だけでなく、思いやりにあふれた「中国スタイルのサービス」も観光客に好評だ。

ヒルトンアジア太平洋エリアの高級副総裁兼ビジネス総監のベン・ジョージ氏は中国人宿泊客向けに特別に設定された「ヒルトン歓迎プラン」には各ルームにジャスミンティーのほか、中国語標準語のテレビチャンネル、客室用のスリッパなどが常備されており、各ホテルには中国語を話すことができるスタッフを配備していると紹介している。

南開大学旅行・サービス学院の陳准教授によると、ロシア観光営業販売センターはこのほど「友好中国」プロジェクトを打ち出し、その会員企業は中国観光客に中国語のウェブサイト、中国語サービススタッフ、中国語ガイド、中国スタイルのブレックファースト、銀聯カード支払い、無料Wi−Fi、お湯やティーカップサービスを提供する。

陳准教授は「これらのサービスは、一つには、彼らのサービス意識や職業精神、『顧客志向』の経営理念を体現している。またもう一方で、中国人観光客市場の大いなる価値がこれらの国に中国人の文化と消費習慣をより理解させることを促しており、中国のために変えていこうという動きの表れだといえる」としている。

さらに陳准教授は、「出国するすべての中国人観光客は中国という国を背負って出国することになる。中国の総合的な国力の向上と国際影響力が増したことが中国人パスポートの最高の裏書となっているのだ。中国人観光客一人一人は中国という国のイメージと中国文化の代弁者として、目的地の国々のおもてなしに対し、礼儀正しく応じるべきであり、他国の文化や風習を尊重し、国民同士の付き合いから国同士の交わりを促進していくべきだ」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/TG)